ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

ムジカのキオク。♪note:https://note.com/ryoushitsumusica ◆YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCWvTBOe1O9GICLtyreUu-6Q

夏こそノーテンキソングが一番

イメージ 1

季節感の感じられる曲が好きです。

あ、突然ですみません。

つまり、もうすぐ訪れる(というかもうすぐそこまできている)夏を

イメージさせてくれる(または、待ち遠しく思わせてくれる)曲が

好きですという、告白です。

音楽は、メッセージを伝えるための一番有効な方法だと思っています。

インストゥルメンタルもそれはそれでメッセージが込められていますが、

ここでいう音楽は、やっぱり歌詞のある、ちゃんとボーカルのある曲のことに

限定した物言いをさせてもらいます。

どういうことか、というと、

やっぱり言いたいことが重要なのであって、

伝わりやすいようなメロディがついている、ということです。

つまり①伝えたいこと②メロディだと思うのです(偉そうですみません)。

単純に僕が年をとってきたからなのかもしれませんが、

やはり、日本人ですから、

日本語の歌が心に染みるんです。

そういう理由から最近、あんなに好きだった洋楽をあんまり聴かなくなりました。

洋楽がつまらないというのもありますが、

それ以上に、近年の邦楽(JPOPと言い換えてもいいです)が、

いいですね。

僕のいう“伝えたいこと”がしっかり定まってきているアーティストが増えてきました。

表現方法はそれぞれの趣味趣向でいいわけで、

重要なのは、そのアーティストが僕らに何を訴えたいか。

楽しい気持ち、

悲しい気持ち、

生の哲学

恋愛の哲学、

幸せの形

そのへんのえせ政治家よりも説得力ありますよ、まじで。

んで、そんなメッセージ性の高い楽曲が多くて、音楽ファンのはしくれである

自分も最近、邦楽シーンにはうきうきなのですが、

メッセージの中で一番すっと心に入ってくるのが、

季節のメッセージなのであります。

たとえば夏なら、

♪夏がきたー みんなではじけようぜ 気になるあの娘にアタックしようぜ

 みんなで楽しもうぜ♪


…………あ、これはあくまでイメージですよ?

つまり、開放的に(ときにノーテンキに)なろうよ、夏だもの、的なノリといいましょうか。

僕、こういう考え方持ってないものですから、

単純にマブシイんですよ、本当に。

いいなあ、人生謳歌しているなあ。僕も楽しそうなその輪に混ぜてほしいなあ…

結果、僕のハートはうきうきモードになる、というわけです(案外単純)。

僕の場合、音楽からもらう一番多いパワーは“うきうき”なんですよね。

「いい人生がおくれるんじゃない??」とか、

「可愛い彼女ができて、ラブラブになれるんじゃない??」とか、

淡い期待を抱かせてくれるものが最高です。

ふだん、どんなに冴えない毎日でも、

彼女がぜんぜんできない寂しい日々をすごしていても、

この音楽があれば「ま、いっか」とさせてくれる。

それが、僕が音楽に求める力です。

だからこそ、歌詞は重要になります。

ぶっちゃけ、歌の歌詞に自分の疲弊した心をサルベージしてほしいわけですね。

そんなに、自分のことを慰めてくれる人なんて、都合よく近くにいませんから。

今の自分の心にジャストフィットしてくれる、やさしい彼女のような音楽。

これです。これ。僕が求めているのは。

君さえいればほかになにもいらない…というくどき文句を、

僕は音楽にこそ捧げたいのです。

…さて、そんな音楽殉教者を夢見る僕が、

今週のうきうきソングとしてお勧めしたいものがあります。

それが、「宇宙ハワイ」です。

アーティストはアルファという面白おかしい路線が独特なヒップホップグループと、

ハナレグミこと、永積タカシさんのコラボレートシングルですね。

HEY!HEY!HEY!」のエンディングの曲としてご存知のあの曲です。

この曲の魅力は、なんといってもここの歌詞。




 HEY!!  しようよ!! 僕とEー事しようよ

 ネー!! しようよ!! たのC-事しようよ


   (アルファfeat.ハナレグミ「宇宙ハワイ」より)



いいですね。このノーテンキ加減。

夏だからしょうがないでしょって声が聞こえてきそうです。

楽しそうだし。ああ、僕もその楽しそうな輪に入れておくれ!!

…てな、妄想が膨らむこと請け合いです。で、結果“うきうきモード”になる、

というわけですね。

この「Eー事しようよ」だの「たのCー事しようよ」だのという、

馬鹿げた言い回しが最高にいいです。

こういうセンスが重要なのです。僕にとって。

残念ながら湘南の風さんにはないものですね(最新シングルのあれはキツイ)。

結局、女の子といいことしたいのは男子たるものみなそのとおりなのですが、

せめて、こうやって馬鹿になって言ってほしいものです。

直接的表現は、日本的情緒というものがありませんからね。

妄想できる隙間を残しておいてほしいのです。

でも、このアルファさんの「宇宙ハワイ」も、

ひとつだけ残念な箇所があります。

それは間奏のところで語りが入っているのですが、

その歌詞が直接的すぎて萎えます。

もうちょっとギャグっぽくしてくれれば最高だったのですが…。

ノーオチですし。

これではいけません。

カップリングもいまいちですし…。

それでも、僕はこれを買いましたけどね。

その理由は、

やっぱり、永積タカシさんの見事なノーテンキボーカル(ほめてます)です。

これにはノックアウトでした。

ごちそうさまです。

あとは、1000円というリーズナブルなお値段です。

このご時勢、シングルとはいえ、DVDだのがついてくるのが大半で、

1500円はざら。

そんなの、僕は求めていません。

安くしてください。

よっぽどよくないと、1500円なら考えちゃいます。

したくないレンタルに走らざるをえませんね。

CDセールス氷河期において、

こんなノーテンキシングルで勝負しようとする、アルファさんの

男気は十分に“買い”に値するものです。

ヴィヴァ、ノーテンキ。

夏のリードシングルはノーテンキが一番です。

ってノーテンキになりきれない、自分のヒガみかもしれませんけどね。

最後はかの有名な曲の歌詞の引用で締めましょうか。



わーい、夏大好きとか言っちゃって

ってのができない。やすやすと乗ってたまるかってところもある。


  (スチャダラパーサマージャム'95」より)


僕の意見に賛同いただかなくてもかまいませんが、

気になる!という方はぜひ聴いてみてください。