"レバノンでカルロス・ゴーンと対談しました(2020/3/6)" を YouTube で見る
この動画、
どう思いましたか?
カルロス・ゴーン前社長の
主張は以下の通り。
① 日産のために頑張ってきた
② 日産の一部役員が検察と手を組んでわたしを陥れた
③ 検察に起訴されたら99.4%有罪となるのはフェアじゃない
④ 日本を脱出したのはいくら無実を証明しても勝ち目がないから
それに対する堀江貴文さんの主張。
① 検察に不当に逮捕された同士として共感する
② カルロス・ゴーン前社長の指摘通り、一部役員と検察が結託して陥れたことが今回の騒動のすべて
③ カルロス・ゴーン前社長の一連の問題で検察が力を持ちすぎている今の日本の検察の問題を浮き彫りにした。
④ カルロス・ゴーン前社長にはぜひ映画やドキュメンタリー番組等で発信して欲しい。そのことで日本の検察のあり方に問題提起できる
それに対するカルロス・ゴーン前社長の意見
① わたしはいまも日本人が好きだし、日本を特別に思っている。しかし検察の問題を解決するのは日本人がするべき事でわたしではない
② 堀江貴文さんがこの問題を解決してくれるよう祈っている。
という内容なのだが……。
これを受けてわたしの感想。
カルロス・ゴーン前社長の主張は一見正しく見えるが論点をずらしているだけに思える。しかしもっとも重要なのは
カルロス・ゴーン前社長がしたことは日本の法律に違反するか否か?ではないか。
そのことを判別するべくさまざまな取り調べが行われている中で、自分がいくら分が悪いからといってその場から逃げてしまえば
逃亡罪を上塗りしただけではないのか?
罪を問われた人がいくら自分は無罪だと主張しても聞いて貰えないからと、途中で脱走したらそれはその罪が軽くなるどころか、むしろどうなのという重みが増すだけ。
その点において堀江貴文さんは、無罪を主張し続けたものの実刑判決となり服役した。そのことは確かに堀江貴文さんからすると不服ではあるだろうが現時点ではそれを言ったところでどうしようもない。動画でも触れていたが堀江貴文さんが恐れるのは法改正による検察の横暴であり再逮捕などの危険性だろう。どうしても同じ立場とは見えないふたりの対談はやはり堀江貴文さんに同情する部分の方が多く、カルロス・ゴーン前社長の主張にはやはり疑問符が目立った。検察の問題を肌で感じたのならそれを広く訴えることで反撃してもいいはず。それをできるのは、カルロス・ゴーン前社長と堀江貴文さんである。カルロス・ゴーン前社長に至っては亡命状態なので好き放題できるはずだ。
むしろそのことを理解しているがゆえの対談ではなかったか。
その歩み寄りをせずに一方的に持論を展開するさまはかつてのカルロス・ゴーン前社長がワンマン社長であり、そのことが今回の事態を引き起こした大きな理由のひとつになったのだと思わせる。
日本は生きにくい国だ。
特に優秀な人にとっては。
それは出る杭は打たれるからだし
身内から刺される振る舞いを
忌み嫌う国民性が大きい。
わたしの敬愛するひろゆき氏が
フランスにいるように。
堀江貴文さんが日本にこだわるのは
日本を諦めたくない気持ちの現れだろう。
自分をあらゆる意味で育ててくれた
母国に対する愛国心……はないか。
たまたまだと言いそうだよねえ。
両者の行く末は今日を境に
ますます違った未来をもたらすだろう。
それじゃあ、またね(了)