「株は今こそ買い」と言う人の「根本的な間違い」 | 小幡績の視点 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
株?買っちゃいけません。
この方の意見にほぼ同意します。
引用です。
彼は「(2008年の)リーマンショック後からは常に強気ではあるが、この局面でも『株は買いだ』」、ということを主張していた。
その根拠はどこにあるのか。「今の株価は信じられないほど割安だ。暴落は合理的でない。経済理論的に考えてみよう」、などと言って解説を始めた。どんな説明だったのか。
株価はピークから約30%落ちている。コロナウイルスは永遠ではなく、一時的なショックだ。仮に、あり得ないが、最悪のケースとしてすべての上場企業の利益が今年度はゼロになったとしよう。次年度には元に戻るからPER(株価収益率)を考えると、株価は、理論的には今年の収益が失われた分、6%下がることになる。では残った24%の下落は何か。投資家の不安心理である。したがって、不安だけで下落分の80%は説明できる。理論的に冷静に考えれば、こんな買い場はない。
というようなロジック(論理)だった。これは正しいのか?
120%間違いだ。
正直、経済論理的な考え?
分かりませんけどね。
でも、この指摘のように割安なのは
わかるとして、それが
いま、最安値であると
なんで判断できるのですか?
まだまだ下がってしまったら?
また同水準まで回復するまで
震えて待つことになりますよ?
安いと思って買うのはいいのですが
高くならないと売れませんし、
長期保有するにしても
株が下がれば
配当金もお察しですよね?
なので。
下がり続けている局面で買うのは
よく分かりません。
わたし、この筆者の指摘は
わかりやすくて好きです。
さらに引用です。
筆者個人の見解を述べると、30%落ちた株価、例えば、NYダウ平均は約2万ドル、日経平均株価は約1万6000円台、これが安いか、と聞かれれば「高くはないが、安いともいえない」、と答える。「今が水準的には妥当な株価ではないか」、と思っている。ただし、これは個人的見解だ。
ここで2つ重要な注意点がある。
まず、妥当な水準であるという評価が正しかったとしても、それはまだ買いではない。少なくとも「迷わず買い」ではない。
なぜなら、株価が妥当な水準で安定していることはほとんどなく、株価は常に、上がっているか下がっているか、どちらかだからだ。経験則的に言えば、10年に1回大暴落があり、その後回復過程、上昇過程、そしてバブル過程を通じて、9年間は概ねあがり続け、そして10年に一度の暴落がやってくる。その繰り返しだ。
株価に妥当性なんかない。
あるのは今より高いか安いかという
今の価格との比較だけ。
いまが高いのか?安いのか?は
あまり意味がなく、買った時点での価格から
上がったか?下がったか?という視点のみ。
キャピタルゲインだけではないとは思うが
やはり株価はキャピタルが基本。
本体の金額が上がるのか下がるのか。
下がるのであればいつ損切りするか?
上がるのであればいつ利確するか?
これだけである。
今回の暴落がどこまで続くか、見極める必要があり、セオリー的には「慎重に底打ちを確認してから、底では買えないが、はっきり暴落局面が終わったところから買い始めて間にあうので、そこまで待つ」のが安全策だ。
もし底で買いたければ、いまから恐る恐る少しずつ買い始めるのも、戦略としてありうるが、やはり焦ることはない。
焦ることは無い。
この一言に尽きる。
下落傾向のいまは買いだという方は
よほどの野心家か、
よほどの向こう水かどちらかだろう。
NYダウは最大下がって、1万5000ドル、日経平均は1万2000円あたりだが、日経平均の方が、バブル度合いが小さいので(あまり日本株には成長期待もないといわれて、人気がそこまでないのでバブルになりにくい)1万4000円から1万5000円ではないか。
具体的な予想までされている筆者には
ほんとうに
好感が持てる。
予測は当たらなくてもよい。
当たるか当たらないかではなく
ある程度の見通しを立てておくことは
あらゆる問題や未来のことに対して
有効であると感じる。
その選択肢の多さが
リスクヘッジになるのだから。
それじゃあ、またね(了)