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森喜朗会長、東京五輪を「今やめたら倍の金かかる」(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース



これは典型的。恣意的なコメント抜粋。

よく読めばわかるけど、辞めたら倍かかる(みたいなもの)という一般論を述べた森氏。ただそれだけ。もちろん、森氏の言われるように、賠償金はかかるかもしれない。なんらかの補填を求められるかもしれない。その事に絶望を感じる人もいるだろう。オリンピックは4年に1度だが、スポーツ選手にとってはその1回はもう二度と来ない。その重みを思えば軽々しく中止と言えない気持ちもわかる。もしかしたら森氏はそういうスポーツマンシップを理解していて、選手に寄り添っているのかもしれない。

 

その点を100歩譲ったとして、今のコロナで気分が弱っている人達にどれだけ響くのか。今必要なものは、コロナに対する十分な対策であることは、誰の目に見てもあきらかに思える。しかしである。伝染病に対する完璧な対策など、あるのだろうか。つまり、どんなに頑張っても収束まで2年半はかかるかもしれない。そうなると来年の開催はとてもじゃないが現実的ではないのではないか。そうなってくると、ここですっぱりと五輪を止めるという決断パターンと、やるやると言いながらも結局はやれなかったという苦渋の決断パターンとで、どちらがよりスポーツ選手に配慮しているのだろう。繰り返すがスポーツ選手にはこの五輪は1度きり。無いのであればふたたびタイムスケジュールから組み直さなくてはならない。そのリカバリを思えば早い方がリセットするダメージが少なくて済むのは言うまでもない。

 

ここで、前者のすっぱり諦めるパターンを選択したとして、巨額のお金がかかるとする。お金以外になにか損することはあるだろうか。ないのである。お金がたくさん使われて税金が無駄になった。それはわかる。大変な損失だ。しかし、スポーツ選手の収入に直結するような費用はあるだろうか?せいぜい、会場設営費用、会場整備費などのインフラの費用程度だろう。それは、そもそもが、五輪の準備金自体はそもそもが赤字覚悟のよくわからないイベントとなっていることは世界中の誰もが知るところである。

 

とすると、このお金が2倍かかるといって心配しているのは森氏だけであり、結局はお金のことしか考えていないことの裏返しではないだろうか。それは、先程のスポーツマンシップを思っての選択肢からは程遠いものだ。

 

いずれにせよ、五輪はいまのところ、開催できる見通しはまるで立っていないと言えそうである。

責任転嫁をするくらいなら、すっぱり諦める。そのほうがよっぽどスポーツマンシップに則っているように思えてならない。

 

(まあ、高校野球みたいに別の方向でいいほうに話が進む可能性とあるからね)

 

英断を求めたい。

 

それじゃぁまたね(了)