｢安倍政権というバブル｣の後に待ち受ける結末 | 小幡績の視点 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準

これは終わりの始まりか？

分かりやすくいえば、そうなる。現実には分かりやすく話が進むわけではないのだろうが、おそらく結果は同じだろう。問題はそこではない。その後だ。

政治的な手詰まりから職を辞するのか。はたまた体調から来る不安がドクターストップとなったからか。真相は不明だが、おそらくはどちらもだと思う。政治的な手詰まり。コロナ対策の手詰まり。アベノマスクの不手際。コロナ対策という名の経済破壊政策。GDPの有り得ないマイナス。国内はガタガタだ。それをコロナだから仕方ないと言えばそれで終わる。しかしそこに政治的な失敗が絡み、経済対策も失敗。残されたのは未解決の問題の山と、膨大な借金。借金はイコールで資産ではある。しかしそれを買取ってくれる人がいて初めて資産価値となるものだ。売る時に売れずに値段が下がるような資産価値はあってないようなものである。しかも日銀が抱える膨大な資産はもはやどうすることもできない巨大なカタマリとなっている。動かすこともできない。動かせば全て終わる。今よりも悲惨な現実を目の当たりにするだろう。ここまではわたしのような一般市民ですらなんとなくわかる。手詰まりだ。じゃあどうすればいいか。何か手はないのか。誰も分からない。分かるはずがないのだ。人類の有史以来ここまで極限の状態に追いやられたことがある国など、どこにもないからだ。どんな有識者でも、未経験のことを見通せるような預言者ではない。過去にあった事例との類似性を指摘し、リスクを分散することは出来ても、これだけ未曾有の危機だ。しかも全世界同時に。貿易で切り抜けようとも不可能。国内需要？そんなものは吹き飛んでいる。それはコロナによるもの？いや。政治の失敗によると言った方がいい。この日本中を覆うよく分からない自粛の雰囲気だ。自粛すればコロナにかからないのならとっくに鎮静しているだろう。自粛が足らないのではない。自粛では鎮静しないのだ。と、私なんかは思う。対策はする。マスクもする。けれど、自粛ではない。自粛じゃあ克服できない。もっと調べてちゃんと対策する必要がある。だって感染したら。もっと言えば、病院に行って感染を指摘されたら……ゾッとする。どう考えても日常生活を続けられないだろう。どれだけ本人が問題ないと確信していたとしても。それを避けるための自己防衛であるならばやらない訳には行かないよね。もう、新しい生活様式とか、意味のわからない言葉でこれ以上の失策を重ねて欲しくない。安倍首相が凄かったのは周りにすごいと思わせたところであって、本当に凄かったのは……。これくらいにする。少なくとも日本はもはや取り返しのつかないところにまで差し掛かっていると理解する方が得策だろう。それは、安倍首相のせいではない。長く積もり積もった問題で身動きが取れなくなった日本のたどるべき末路のようなものなのだ。ここでまだやれる！とか、何とかなる！という理想論を言うのは勝手だ。しかし、いついかなるときも希望は絶望から逃げない人が見つけるひと握りの砂金。いまこそ、それぞれが出来ることを1つずつこなして行こう。それは私にも言える。

それじゃぁまたね（了）