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「『FF16』に抱いた第一印象は?」結果発表! 期待派と慎重論に分かれたユーザーの声、吉田Pに期待する意見も多数到着【アンケート】(インサイド) - Yahoo!ニュース

 

期待はできる。しかし目を見張るような新要素は無かった。

この記事におけるアンケートの総評を一言でまとめるとこうなるのではないか。まだトレーラー1本しかないソフトのなにを期待すればいいのか分からないが。わたしもファイナルファンタジー好きとしてこの手の記事が上がる度に持論を展開してきた。もう4度目になる。吉田直樹氏がプロデューサーに名を連ね、FF11を手がけたディレクターがタッグを組むという布陣は吉田直樹氏(以下よしP)が希望した采配なのか。だとするとコンポーザーは祖堅正慶氏?そういう想像をしてしまう。やはりFF14のメインスタッフを多数起用しているようであるのでコンポーザーは祖堅正慶氏の可能性はかなり高いだろう。ここで彼を外す理由がない。もし外すのであればそれこそ植松伸夫氏を起用するしかなくなる。だが、トレーラーで聞けたメインテーマのアレンジ?を聞く限り、あのテイストは間違いなく祖堅正慶氏によるものだろう。悪くは無いのだがやはり新しい感動を期待しているファンからすると、どうも新鮮味にかける。祖堅正慶氏が悪い訳では無いし、彼も素晴らしいコンポーザーである。だがFF14の楽曲に触れている身からすると、コンポーザーというよりアレンジャーとしての才能を感じることがある。紅蓮のリベレーターで起用されたメインテーマや、朱雀、青龍戦で聞けた和風ロックを思わせるポップスは確かにいままでのFFにはない。ドラマティックで叙情的なメロディだった。また、漆黒のヴィランズのメインテーマで聞けたあのダークなテイストのロックチューン、シルクスツイニングで聞けたダンスロックなど、確実に祖堅正慶氏の世界観を確立しつつあると感じる。そうなると、そろそろメインテーマを使わずに全くの新曲に変更してもいいのでは無いかと思ってしまう。クリスタルとの決別が過去との決別を意味するのであればそれも趣深い。いや、メインテーマと思わせつつも途中からガラリと変わるようなものであってもいい。やはりサウンドは今回のメインテーマ、またはコンセプトをはっきりと指し示すものであって欲しいと思う。よしPなら信じられる。という言葉がある。FF14界隈におけるよしPへの絶大な支持はいい意味での裏切りをしてくれると言う意味においておそらくスクウェア・エニックスでピカイチだろうと思う。そんな彼だから、今回のトレーラーで全てを理解させようとはしないはずだ。つまり、何回かの小分けにすることで全容が掴めるような仕掛けになっているだろう。もちろんそこにはミスリード等も巧妙に仕組まれている。FF14のファンはそこに毎回やられているのだ。だが今回は名前こそファイナルファンタジーとついているが、14ではない。16というナンバリングタイトルではあるものの全くの新作である。これがFF14に繋がるオフラインゲームとしての存在になるのか?1部で噂されているような、FF15の前日譚になるのか?それはまだ続報を待つ他ないがもしもその噂が本当だとしたらFF15をプレイしたわたしからするととても興奮に値する設定ではある。つまり、今回は王道のファンタジーモノという隠れ蓑を使って、過去の作品に連なるという、いままでのファイナルファンタジーがやって来なかったストーリーとなるからだ。13や10のように続編が作られるケースはあっても、世界観を同じにする新作を、16として世に出すとなるのであれば確かに制作期間は短くて住む上に、過去の15や13を救うことが出来るかもしれないという期待感もある。もしもそれが本当ならよしPは、14だけでなく、13、15も新生させようというのだろうか。そもそも15は、13の続編として作られ(ヴェルサス)、その後に15として再リリースされた。今回は全くの新作という体でありながら、13から始まる一連のファイナルファンタジーの続編(ないし前日譚)だとするなら、それはかなり攻めた作りと言えよう。それこそ、ファンから絶大な支持を得るよしPしかできない戦略だ。ドラゴンクエストがXIで新しい売り方を確立したように、ファイナルファンタジーがこれからも続いていくためにどういった体験を生み出すことが出来るのか?これは日本のJRPGが今後どうあるべきかという点において、1本のゲーム以上の意味合いがあるタイトルになるだろう。ストーリーはまずある程度は納得出来るだろう。システム面でもほぼ間違いない。だが、ファイナルファンタジーの代名詞である、超美麗なムービー……には期待は出来ないだろう。それはコストを重視するよしPが真っ先に予算を削る部分だからだ。その部分が記事にあるような、新鮮味にかけるとか、FF14そのまま、という否定的な意見になっていると思われる。納期やコストを考えればそこは割り切って考えるべきというのがよしPのこれまでの基本スタイルだからだ。それよりも体験に力を注ぐ。おそらくストーリーはFF14でもその腕を遺憾無く発揮したあの人だろうし、ストーリーはまず間違いなく面白くなる。あとは、どれだけFF14を知らない(または避けている)一般ユーザーに、よしPを認めさせるのか?実はファイナルファンタジー16が最も抱える最大の課題はそこにあるのだと思う。1部では既に熱狂的なファンを持つ彼なだけに余計に難しい舵取りが必要だろう。何度も言うがこれは、7年続くFF14の大型パッチではないのだから。

 

それじゃあまたね(了)