ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「ゲーム愛が尋常じゃない集団。リスペクトしかない」 スクウェア・エニックス吉田直樹さんが背中を追いかける業界の巨人 | 朝日新聞デジタル&M(アンド・エム)



よしP存分に語る。

いやあ読み応えあるなあ。これ。

この記事は簡単に言えばよしPが尊敬するMMORPGのWOWについて語っている。そこからどんな風にFF14の開発に落とし込んでいったのか?が語られる様は、そこまで語っていいの?!思われるほどに赤裸々だ。また、よしPがどんな思いでFF14の制作に携わっているのかという点を深く理解する意味でもこの記事は有益である。ぜひ1度読んで見てほしい。や、長いけど!FF14が持つユーザー第一主義はWOWから来ているといって過言でない。世界一のMMORPGと評されるゲームに対してそれを真似して勝負する作品が多い中で、その作品の持つ精神性や目指すところだけをトレースしつつも、JRPGとしてのこだわりを忘れずに、海外のゲームを下敷きにしながらも、どうやって日本のRPGとして成立させ、そのうえでビジネスとして成功させるのか?という難しい舵取りをする。それがFF14におけるよしPの立ち位置。それを前からインタビュー等で語っていたりはしたのだけれど、ここまでしっかりとそのルーツに触れて話してくれる機会はなかったのではないか?と思うほどに詳細に語られる。その様はまるで手品師が手品の種明かしをするように。それを見たところでつい読者は自分でも出来そう!と思ってしまう。や、できませんからね?しっかりと努力し、研究し、そしてそれを軌道に乗せてさらに人気を維持し続ける。並大抵のバランス感覚ではないだろう。ここで語られる言葉もどれも努力の結晶のような輝きに満ちている。それは鋭く、キラキラと煌めいている。どうしたらこんなにも人は輝けるようになるのだろう。そこにかける時間の多さ?覚悟の固さ?まるでわからない。よしPが自分の好きなゲームや、そこに関わる人達の世界基準と、周回遅れの日本の現状という状況分析は現場観に満ちていて、さすがトップランナーは見ている世界が違うと思わせられる。よしPは危惧している。世界基準のゲームを作るには、海外のゲームクリエイターが必須だ、と。日本語というマイノリティな言語を必要とする環境下では海外のゲームクリエイターを招き入れることは難しいと言及している。そしてそれは同時にこのレベルのゲームクリエイターは世界基準でないと務まらないということを意味する。世界基準とは。英語を理解し、英語でコミュニケーションが取れる。その上で、海外でいま流行っているMMORPGのブームをちゃんと知っている。それを操ることの楽しさや、いい部分を全部理解しているというエキスバート中のエキスバートだ。それをいま、よしPはもしかすると、一手に引き受けているのかもしれない。や、スクウェア・エニックスの社内事情はよくわからないのが正直なところだけれど、いま、ゴースト・オブ・ツシマや、スパイダーマンなどのHDゲームに携わるのは海外勢と呼ばれるクリエイターだ。日本にも素晴らしいクリエイターはいる。だが、日本のクリエイターだけでやっていては、遅れてしまう。日本のクリエイターと、海外のゲームクリエイターとが、互いにその知識をぶつけ合うような環境下でないと、本当の意味でJRPGを世界基準にすることはできないとわたしは読み取った。それはとんでもなく高いハードルのように感じるのは私だけだろうか。日本人が世界基準で戦うために取り入れなくてはならない要素は決して少なくない。今の私たちが持つ日本のクリエイター魂を持ちつつも、さらに、勉強と努力と、ひらめきと、情熱を持って、自身のクリエイションに向き合える人となると、いくら職人技の国、日本と言えども多くはない。世界基準で世界と渡り合うということはこんなにも高い水準なのかと今更ながら思わされる。そのことを、よしPはこの記事を通じて訴えているとわたしはおもう。それは次の世代への呼び水である。ドラゴンクエストファイナルファンタジーを生み出した巨匠たちを第1世代、よしPやその他、いま活躍する日本の素晴らしいクリエイターたちが第2世代だとして、次に来るであろう第3世代への呼びかけ。わたしは随分とゲームのクリエイターが担う責任感や使命感の大きさに今更ながらただただ敬服するばかりである。普段からよしP、よしPと気軽に読んでいる私だけれど、そんな分かりやすくすごい人と同じような時代に同じような世代でいる事はなんだか誇らしい。ま、わたしなんてしがない広告代理店ですが。それでも、この記事を読んで少しでも奮い立つ物が心の奥底にあるのだとしたら、ぜひスクウェア・エニックスの開発メンバーに加わって欲しい。わたしはそんな新しいクリエイターがここ日本から生まれることを切に願うばかりだ。ま、わたしはゲームクリエイターになりたいといいながらも、何をどうすればいいのか見当もつかずに、ゲームを仕事にするという選択肢を選べなかった人生でした。だから羨ましいです。ゲームクリエイター!夢は諦めなければ叶うとは思う。だからズバリゲームクリエイターにはなれなくてもなにかゲームに関わる仕事がしたいと思う今日この頃。

 

それじゃあ、またね(了)