ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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0か100の採用は過去の話。これからの時代の転職の在り方とは? | Offers Magazine



仕事をドライに捉えることのメリットとデメリット。

採用の考え方が少しずつ柔軟になってきたと思う。だがそれは企業側の、採用する側の一方的な論理となってはいないか?いい人を見極めるためとして副業スタッフを募集し、そこからフルコミットできる人材を採用する。なるほど企業側にはメリットしかない。採用される側は内心ヒヤヒヤだろう。なにせ、副業スタッフでしょ?と採用側の都合でいつまでたっても正社員になれなかったり、場合によっては合わないという理由で簡単に首切られるからだ。採用の効率化、即戦力を採用するための合理性は結局のところ、自己責任論が付きまとう。頑張ったら頑張った人だけが採用されると言えば聞こえはいいが、頑張ったが力及ばず、というケースでは選ばれなかった人は永遠に選ばれない可能性が高くなるからだ。それは、収入格差を広げ、貧富の差を広げ、格差社会を助長する。実力主義と言えば実力主義なのだが、若い頃ならまだしも。歳をとってくると誰もが高いパフォーマンスを維持できなくなる。結果、高齢者は不用品扱いされ、隅に追いやられ、退職勧告を受けることになる。それを自己責任論で片付ける人は、自分自身が永遠に歳を取らないとでも思っているのだろうか。世の中に余裕がなくなってくればけるほど自己責任論は活発になっていく。頑張っている人の足を引っ張るな。そういう視点こそ、格差社会の象徴だ。地位やお金がある人が上にたち、そうでない人たちを奴隷同様に扱っていく。その行き着く先は犯罪の横行する実力社会。勝てば儲かるが、負けたら即地獄行きということだ。パートナーシップ型雇用が、終わりを告げ、ジョブ型雇用形態へとシフトしていく。すると、誰でも出来ると謳う求人広告ばかり、人が群がる。実際、専門性の高い職種は慢性的な人手不足が続く。技術やスキルのある人はより高い給与を提示してくれる一流企業に流れるからだ。もちろんそれがゴールと思う人も今では少数派だろう。一流企業にたどり着く人達の多くはそこからまた離れ、独立していく。そこに新規で雇用が生まれることはまずない。あってもパートか、アルバイトか。地元の若い人たちが集まってその中で人も紹介し合うようなコミュニティがいくつも出来上がる。割りを食うのは中小企業だ。一流企業に行くような人は転職先として中小企業を選ばない。仮に選んでもすぐ辞めてしまう。そして中小企業もまた深刻な人手不足に陥っていく。社会構造が変わる中で、求人もまたその影響を強く受け、様変わりしていく。どうやら悪い方向に向かうようだ。

 

それじゃぁまたね(了)