ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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転職面接のプロが警告「専門分野に固執して“過去の人”になる危険性」 – MONEY PLUS



あなたは何が出来ますか?の質問の模範解答は。 

答えは持っているスキルとなるが、少なくとも役職名ではない。持っているスキルをどう活かして働けるか?まで語れればなおよいだろう。そのためにはまず自分は何が得意で、どんなキャリアを積んできたのか。どんな経験をし、そこから何をみにつけてきたのかという話だ。ある意味で、ポジショントークだろう。しかし、そんな型にハマったようなトークではすぐに本性を見抜かれてしまう。それならば、ここは多少青臭くはなってしまうが、自分自身のことを正直に、赤裸々に語ってしまう方が返って信頼を得ることとなる。私はそう思ってこれまで3度の転職を繰り返してきた。2度目は作りすぎて失敗。3度目は素直に話せた。その甲斐あって裸一貫で再スタートを着ることが出来、自らを成長させることができた。そして3度目は同じく素直に話した。このトークには慣れっこである。自信があった。新しい分野ではない。知っている範囲のものだ。だから裸一貫で突撃した2回目よりも気楽である。そして勝算もあった……。だが今になって思う。大変だったな、と。歳をとるとやはりバイタリティが衰え、覚える力も薄まった。なにくそ!と躍起になってみたものの、気力体力ともにまるで足らなかった。例えるなら10キロのファンマラソンのつもりが、間違って24.195キロのフルマラソンにエントリーしていた時の感覚に近い(実話です)。あの河口湖の絶望を今も私は忘れられない。トラウマである。今回の転職はまさにそのトラウマの再来であった。この11ヶ月。まさに地獄のような日々である。最初はそれを失敗したとは思った。ああこれは見誤ったな、と。1年持つかな……と頭によぎったことは紛れもない事実である。それでもなおいま、こうして現職場にしがみついていられるのは、いつのまにか手にしていた小さなプライドを全て捨て、裸一貫をやると決めたからである。と、同時に心に決めたことがあるので参考にして欲しい。それは、本心を明かさないという誓いだ。どんなに辛くても、イラッとしても、泣きそうになっても、それを発言しない。表現しない。理解してもらおうとは思わない。理解できなくて当然と潔く諦める。これである。そのおかげで、本心を隠すことに徹したおかげでわたしは、他人から見たわたしという別キャラクターを演じることに成功した。それは本心では無いのだから何を言われようと傷つかない鉄壁の防御となる。転職者の心は傷つきやすくなっている。仲間が居ない。頼れる人もいない。当たり前だ。しかし、それを素直にアピールしたところで仲間ができる訳では無い。豪に入らば郷に従えというのは、卑屈になれということでは無い。無心になれということだ。切られても無心。叩かれても無心。それを半年やって見るといい。乗り越えた先には今までの自分という殻を脱ぎ捨てた真新しい自分と出会える。それこそが、古い人間ではないことの証だ。新陳代謝をする事。それは、それまでのスキルを手放して企業文化を1から学ぶという離れ業のそれである。並大抵の覚悟ではできない。だからこそ、まず最初に鉄壁の防御を得る必要がある。プライドを守る盾を持っていては小さなつまづきが連続してしまい、後にひけなくなる。そうなればまたも転職だ。それで天職に付けるか?その可能性は限りなくゼロに近くなる。石の上にも三年戸は言わないが、やはり第三者からの目線を受け入れた先に新しい自分、新しい分野のスキルが待っている。わたしは失敗していない。成功もしていない。わたしは学び直しているのだ。

 

それじゃぁまたね(了)