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「買い手市場」で焦る就活生の落とし穴【就活・転職の常識を疑え】(オトナンサー) - Yahoo!ニュース



就職活動恨み節が聞こえる中、中小企業を滑り止めにすることを正解とする風潮では、中小企業はどこまでいっても浮かばれないのではないか。

つまり、視野を広げるという意味で中小企業やベンチャー企業の扉を開けるのはいい。ここでわたしがひっかかるのは初めからムリ目の大企業を受けつつ、どこかに受かることを夢見ながら、滑り止めとして中小企業、ベンチャー企業を受けることは、安心感を得るためだけの一時的な行為であって、それは、中小企業やベンチャー企業の担当者から、「内定出しても結局は来てくれないのか」という恨み節が聞こえてきそうであるということだ。安心感を与えるためだけの腰掛け的就職では、数年後に辞めることを前提としていることが想像できる。それは、採用側に失礼ではないか。そうすることで有効求人倍率はインフレし、本来そこに入れるはずだった人材は溢れていく。それは有効求人倍率をイタズラにあげるだけで、実際の採用人数を確保できない中小企業を生み出すだけで、後に残るのは就職戦争がドンパチ行われただけの実りのない焼け野原である。不安の中では挑戦できない。それはその通りだろう。来年の春に就職できなければ、大学に進学した意味が無くなるからだ。4年間で自らの人生を見つめ直し、必要なスキルを積んできているのなら道に迷うことなどないだろうが、果たしてそれをできている学生はどれほどいるだろう。大学に入るためだけの勉強では、到底、会社は認めてくれはしないからである。勉強は、大学入学のためであってはならない。それは他人、お客様、社会に貢献し、喜んでもらうことができてはじめて意味のある事だ。それは一生勉強し続けなくてはならない類のものである。そのことに最近気づいたというか、わたしも痛感することが多いのだが、私としては勉強のための勉強はしてはいけないという言葉が響く。アポのためのアポがご法度であり、アポは成約率を挙げるための手段でなければならないのだ。たくさんの就職活動を経て、活動量を増やして行く中で内定をいただける確率を高めようとすると、この記事のように大手ばかり受けていては確率は上がらず、工数の割に不採用の通知をただイタズラに増やしていくだけだ。それならば、中小企業やベンチャー企業に視野を向けて、取りやすい内定をもぎ取っておく……。というニュアンスが透けて見える。取りやすいと思っている時点で中小企業やベンチャー企業を下に見ている。ここで予想通り内定を楽々GETできればいいが、そこでも爪弾きにされてしまうこともあるだろう。そうして就活生は追い詰められていく。なぜわたしが活動しようとする時に限って、コロナ禍はやってくるのだ……そう、恨み節を吐きつつフラフラと彷徨う若い人の姿が目に浮かぶようだ。求人を取り扱う仕事もしている私に言わせれば、やはり求人は減っている。逆に増えている分野もある。それが、即戦力としての中途社員。または、技能職だ。いきなり高いスキルを求められる職種では、常に求人活動を活発化させている。ただ、誰でも出来るような仕事、新卒採用分野の冷え込みは激しいと感じる。それは、パートや契約社員でも同じことが言えそうだ。

 

この記事のように大手ばかりではなく、あらゆる業種を幅広く受けてみるというのは私の経験から考えてみても正解だろう。自分の固定概念が邪魔をして、天職を見誤ることはよくあることだ。覗いて見て、話を聞いてみて初めて気づく仕事の魅力は確実に存在するし、同じ業種であっても会社によってその雰囲気はまるで違う。それならば有名かそうでないかは別にして、興味が湧くかどうかという視点に特化した就職活動も同時並行で行うことはリスクヘッジという意味で有効である。ひょっとするもそこで一番大切なのは、学歴へのプライド、または友人への見栄晴りをいかに捨てられるか?なのかもしれない。就職活動をしている全ての人に、あらゆる可能性を捨てずに幅広く、そしてニュースに惑わされずに自分の目や耳で感じた情報を信じて止まらず腐らず邁進して欲しいと願うばかりである。

 

それじゃぁまたね(了)