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FF14プロデューサー吉田直樹&ひろゆき対談(前編) | ガジェット通信 GetNews



勘違いしてはいけない。これは2012年の記事だ。

2012年と言うとまだFF15は発売されていない。FF14も新生エオルゼアになっていない。Wikipediaを見ると、新生エオルゼアとしては2013年5月24日に稼動とある。つまり、これから新生エオルゼアとして再スタートしようとするよしPと、ひろゆき氏の対談だ。わたしはどちらも好きな人なのでこの対談を見つけた時はビックリした。しかも前編後編と見ていく中でひろゆき氏の鋭いツッコミに対してよしPが真面目に答えていくという凄まじいトークセッションとなっている。言い返せないような質問を投げかけて「言い負かす」ことを得意とする(ように見える)ひろゆき氏に対して全く引くことなく、寧ろ正直にあろうとするが余り、普段答えないようなことまで答えてしまうよしPのインタビューは、貴重であった。彼がどうしてここまで人一倍頑張れるのか。そしてどうして自分の中に理想を掲げつつもオリジナリティよりも、受けての満足度を優先出来るのか。その辺に深く突っ込んだ内容となっている。これはすべてのFF14のファンなら1度は見るべき記事である。私たちは2020年のエオルゼアの成功を知っている。紅蓮のリベレーターにおける海外からの盛り上がりや、続く漆黒のヴィランズにおける不動の人気を獲得するまでの軌跡を知っている。だが、この記事は2012年の暮れ。いままさに新生エオルゼアとしてリスタートを切ろうとするタイミングだ。そのタイミングであれば、まだあらゆる実績は伴っていない。変えるというアナウンスはされていても、それがユーザーにどう受け入れられるのかという結果については知る由すらない。だが、このインタビューは未来を知る私たちにとっては、彼の、よしPが見据えるMMORPGの未来を実際のものとして確認することが出来る。タイムカプセルを開けた瞬間はきっとこういう気持ちなのだろうとも思う。よしPが歯に着せぬ物言いで会社の上層部から恐れられていたように、きっとひろゆき氏もあらゆる場面において恐れられていたに違いない。彼らのどちらが年上で先輩なのかはわからないが、それでも、お互いに譲れないプライドを掛けたトークバトルともいえる内容が繰り広げられている。この記事を読む限り、よしPは最初からゴールが見えていたのだと思う。そしてロードマップも出来ていた。あとはそれをどういう形にしていくか?という時間だけの問題だったのでは無いかと思わされる。つい私たちはよしPが類まれなる才能と知見によってヒラメキとアイディアによっていまのエオルゼアが出来ていると思いがちではないだろうか。私もそう思っていた。私たちのことをよく理解している。そんな彼が自分も含めたプレーヤーファーストに立った采配をすることで、最大公約数のプレーヤーが楽しめるものになっているのだ、と。もちろんそれはその通りで否定されるものでは無いけれど、このインタビューでその認識は少し変わったと言わざるを得ない。それは既に決められていた。よしPの中に明確なイメージがあって私たちはそのイメージに寄り添って行ったのだと思う。彼がイメージするMMORPGの面白さというものを、一つ一つ教えて貰いながらエオルゼアという舞台を駆け巡る私待ち。それは、よしPという先導者がいて、先導者がとてつもなく知識と経験を持ち、それをあまねくプレーヤーに分かりやすく広めてくれたからいまの私たちがいる。そう思うと、MMORPGというゲームの面白さは既に完成していて、その面白さを分かりやすく分解、再編集したのが、よしPであるということだ。それは誰にでもできることではない。確かにオリジナリティ溢れる作品を1から作るようなものではないのかもしれない。しかし、受け手の満足度を高め、そして売上を立てるという目的を遂行しようとする時にこれほど分かりやすく、確実な方法論は無いのではないかと思う。それがファイナルファンタジーかどうかはさておき、ファイナルファンタジー14という作品はとんでもなく面白いMMORPGになった。そのことだけはもはや疑いようのない事実として認識しなくてはならない。ともすると、やはり今度のファイナルファンタジー16は、ファイナルファンタジーとしての面白さを追求できるのか?という軸で語られそうである。それはなんだろう。ファイナルファンタジーは自由な作品だ。よしPもそれは認めている。しかし、だからこそ、そこに芸術性や作品世界の完成度を求める人達が多い。その完成度とは言い方を変えれば個人的な理想を作り上げることだ。それはMMORPGを広くあまねく人々に教えてきたよしPからすると真逆であり、対極にある。よしPからすれば未知の領域に、果敢に冒険するのか。それとも王道と呼ばれるやり方を全て混ぜ合わせたような、滑らないファイナルファンタジーを作り上げるのか。いよいよわたしはよしPから目が離せなくなって来た。

 

それじゃぁまたね(了)