ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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電通ってどうしてベテラン社員を退職させて業務委託にするの?と思ったときに読む話



確かにそうなのだろう。しかし納得はできない。

役職につかない45歳以上の一般社員に、ふたたびやる気を起こさせるため?なるほどそれはその通りなのだろう。だが、そんなやる気のない一般社員を生み出したのは誰なのか。本人に原因があるといいたげなこの記事。もちろん指摘も正しい。伸びしろがなくなった中年社員はやる気を無くす人もいる。勉強すらせず、ただひたすらに定年を待つような人種。それを30年とか養う余力はないという論調はなるほど会社の経営陣が考えそうなことだ。嫌ならやめて欲しいと思っているところが正しく、リストラ予備軍と呼ばれる所以なのは言うまでもないが、頑張ったら頑張っただけもらえる個人事業主という働き方に強制的にすげ替えてやる気を出せる人がどのくらいるのか?という現実的な議論が全くなされぬまま、とりあえず万年平社員を抱える悩みを手っ取り早く解決するために体良く採用された施策と言って差し支えない。企業が黒字でも早期退職を募るのはまさにこの話の延長線上にある。大企業であればあるほど、固定費としての人件費はそのまま企業の利益を圧迫するからだ。それで早いうちから早期退職を募るのだが、それは従業員のためでは決してない。会社存続のため、限られた賃金を守るため。金を奪い合うバトルロワイアルのそれである。それを正当化させることは容易い。みんなでやれば怖くないのである。だからいま流行しているコロナのせいにしていま、そこかしこの会社で行われている。個人事業主制度は電通などの大手だけではない。私の知る限り、地方の広告代理店などでも、電通に習って変えたという企業もチラホラ聞く。それは確かにやればやっただけの青天井の給与体系ではある。給料最低保証もあると聞けばそれもありか?と思う人はいるかもしれない。だが、私が思うにそれは長くは続かない。ひと握りのエースだけが残り、その他の人達は淘汰される。それは自然の摂理と言えるのか。働く人はそれが体力や気力の続く限り働かせてもらえるという一定の安心感があればこそ頑張れるのではないか?副業でやっているわけではない本業で、そんな働き方を許容できるほど、余裕ある人は多くはないだろう。頑張った人が報われる社会とは、頑張りたくても頑張れない人や、頑張ったつもりでも相対的に頑張れていない人を無常にも切り捨てるという意味では無いのか。ここの所、わたしは日本という国の国民の生活レベルのベースラインがガクッと下がったと感じている。ちょっと後ろを振り向けばとんでもなく荒んだ、地獄絵図のような生活レベルの人がごまんといるような世界だ。もともとそうだったのかもしれないけれど、わたしはそういった生活レベルを多様性という安易な言葉で許容できるほど心は広くはない。それは明日は我が身であるという現実的な恐怖となってわたしを脅かすからだ。わたしがこの手の記事を見たり読んだりしてもなかなかブログで取り扱えなかった理由がここにある。まったくもって他人事ではないし、政治家が考えている以上に私たちの生活は、蝕まれてしまっている。ここの感覚は人それぞれなので、一概には言えないのかもしれないし、わたしはニュースを見たりコラムを読んだりしてるだけなので本当のところはわからない。それでも、そういったある種、目を背けたくなるような事実がゴロゴロと出てきたと感じている。それは誰かが意図的に隠してきた事実などではないし、その逆で、誰かが意図的に公表して誰かが得をするようなことでもない。ある種、究極のエンタメとなって他人の不幸が利用されているとすら感じられてしまう。わたしもこの手の使われ方は好きではないし、好きな人はあまりいないのだろうとな思うけれど、誰もか彼も正解を持ち合わせていない今、バタバタと動き回るのはあまり得策ではなさそう。かと言って、その場にじっとしていればいい訳でもない。そんな時どうするのが1番なのか?その答えに、出来ることから前倒しで素早く行うがあると思っている。そうすることでいざ!という転換期に即座に対応できる余裕が生まれる。全速力で逃げたっていい。そのためにはあらゆるしがらみや悩みからある程度解放されていなければいけないからだ。つまり今やれることはなにか?を常に頭の中で繰り返し唱えながら、思わぬアクシデントに備えてあらゆるリスクを想定しておく。想定したら、リマインダーを設定しつつ、一旦頭の中は空っぽにする。でないと情報過多でパンクしてしまうからだ。忘れてしまったらそれはそれで大問題なので、リマインダーはかけておく。このくらいのスタンスで、周囲の様子をうかがわなければ、これほど早い速度で動く世界を泳ぎ切ることなどできはしない。今すべきなのは今持っている武器でいかに戦うかという視点でしかない。もちろん中長期的なスキルアップは必要だ。あとから持ち上がることもあるだろう。期待してはいけない。やるべきこと。考えるべきことは目の前の事案をなるべく少ない力と努力でクリアすることだ。そして空いたリソースを毎日起きる新たなアクシデントに対して即座に対応するための瞬発力に転化する。これこそが今得るべき考え方だとわたしは思う。万能ではないから全部はできない。それならばできることだけに集中する。もう、誰も答えを教えてはくれない。

 

それじゃあまたね(了)