ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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GAFAはなぜ邪悪に堕ちたのか ビッグテックは素晴らしい理念と私たちを裏切った 前編(5/5) | JBpress(Japan Business Press)



GAFAは善意ではないことにそろそろ気づく必要がある。

Apple社が日本に与えた革命を思う時、わたしはAppleを尊敬の眼差しで思っていた。それは日本人がやりたくても出来なかった、機能性とデザイン性の高次元での融合であったし、それは皆が喉から手が出るほど欲しいものを現実のものにしたという、革新性であった。革命的だった。そのリーダーがAppleであり、スティーブ・ジョブズ氏だった。GAFAを思う時、Apple以外の会社がAppleの流れを組んでいる訳ではまったく無いにも関わらず、なぜか同じような羨望を向けていたように思う。Appleは私たちの欲しいものを作った。Googleは……あらゆるWebサービスで世の中の仕組みを効率化させた。Facebookは……人との繋がりを可視化した。Amazonは……買い物環境を変えた。なんだろう。やっぱり、Apple以外はなんか、イメージがぼんやりしている。確かに何かすごいことをしたのだと思う。わたしも確かにそれは感じていて、それらが次々にリリースする新サービスはどれも便利でしかも無料だったことから、それらを使うことになんの躊躇も無かったし、それらを使いこなすことが現代における新たな必須科目だと思っていた節さえあった。無料だから。便利だから。カッコイイから。そんな理由で触れたそれらは、どんどんわたしの生活に溶け込んで行った。無くてはならないもの、とは言わないけれど(言いたくないけど)、便利だから使った。使い続けた。それが知らず知らずのうちにわたしたちを食い物にしていたと疑いもせず。いま、というか去年の大統領選挙辺りから、GAFAの解体が叫ばれるようになった。GAFAは大きくなりすぎた。そしてそれを解体せよという流れだ。これはどういうことだろう。正面から見たら、GAFAは誰と戦っていたのだろう。それはGAFAよりももっと儲けているお金持ちだったのだろうと思う。国際金融資本と呼ぶべき、地球上の支配層に、テクノロジーの力を使ってその利益をかすめ取る。そうして膨れ上がっていったのがGAFAだったのだと最近改めて思うようになった。私たちの生活に革新的な変化をもたらす救世主、Apple。そんなふうに信じていた私はいつしか、Appleを避けるようになっていく。それはおそらく、スティーブ・ジョブズ氏が亡くなったことと、無関係ではないだろう。利益を追求することは悪いことではない、と思う。しかし、あの辺から、Appleは消費者を向いていなかった。GAFAがそれぞれの利益を追求する姿勢を強く打ち出し、サブスクリプションサービスが盛んになった頃ぐらいからその姿勢は顕著となっていく。そして。わたしたちは消費者では無くなった。わたしたちは、GAFAにとっての商品になった。わたしたちが低価格ないし無料のサービスを使えば使うほど、彼らはわたしたちのデータをお金に変える錬金術を生み出していく。それは主に広告に使われたが、そこからWebマーケティングに発展。わたしたちはGAFAの作るプラットフォームを泳ぐ魚であり、大きな水槽で生かされる存在と言っていい。それがわたしたちの2021年の有り様である。わたしたちはサービスを受け取る代わりにデータを無料で渡している。それについての許可を1度でも聞かれたことはあるか?ない。それはごく自然に奪われ、現金化され、オートメーション化された。もはやGAFAはわたしたちを豊かにする未来の企業ではなくなった。利益を吸い取り、新たな世界の支配者になろうとする組織だ。国際金融資本家たちに挑んだ若者たちだ。その結果。疎まれ、その勢いを削ぐために、政治家を使って、司法を使って、解体しようとされている。まるで、天に届かせようと建てたバベルの塔が神々の怒りに触れて、それを建てようとした人々に言語とうい天罰を与えたように。今思えば最初からGAFAはわたしたちを商品にするつもりだったのだろうか。そうではないのかもしれない。途中から変わったのかもしれない。それでも。いまは商品だ。わたしたちはいつまで彼らの私腹を肥やすためにわたしたちの生活データを無償で提供し続けるのか。その結果、私たちの国は貧し、自国の会社は次々と先細った。そして私たちは収入を減らし、さらに無料に縋り付くこととなる。それはもはや抜けることの出来ない鎖(チェーン)のように結ばれ、わたしたちはデータ化された。GAFAは悪に染ったのか?いや、GAFAはわたしたちをお金に変えた。ただそれだけだ。そして、それは今後も続く。しかし、どんな組織も未来永劫続くわけでは無い。どこかで歪められ、時にその役割を終える。しかし、これだけ世の中が均一化されたいま、わたしたちはわたしたちの周りの人に感謝しつつ、身の回りの幸せを守っていく必要があると思う。そこに、GAFAは必要ないはずだ。似たようなサービスなら、日本人でも作れるだろう。そうなれば、GAFAは不要である。不要となる日が来ることをわたしはなぜか願っている。

 

それじゃぁまたね(了)