ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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『FF14』いまから始めても遅くない! 『ファイナルファンタジー』の世界でもうひとつの人生を送ろう!! - ファミ通.com



FF14ファイナルファンタジーという名のMMORPGです。

この手の始めるなら今!という記事は多い。そしてその記事で大抵の場合に特筆されるのが豊富で多彩な遊び方である。本記事はさらにそこに加えて、エオルゼアという新たな人生を歩もう!とすすめているわけだ。結論から言おう。エオルゼアにあるのは新たな人生ではない。なんでも出来る夢と希望に満ちたバラ色の仮想現実があるわけでもない。では何があるのか。言い換えると何がそんなに面白いのか。ここに私なりの解説をしてみたいと思う(どきどき)。

まず。ファイナルファンタジーと聞いて思い浮かぶものはなんだろう。クリスタルを求めて光の戦士が旅を続ける剣と魔法の冒険ファンタジーRPG……とまあこんなところか。ファイナルファンタジー7から知った人も多いと思うけれど、基本的にクラウドのような現代ファッションに身を包む美青年は登場しない。ましてや大きなバスターソードを振り回して、お姉さん的ポジのエアリスや、幼なじみポジのティファとキャッキャウフフする展開を期待しては困る。あれはファイナルファンタジーの中でもかなり特殊だ。具体的にはFF7以外にも、FF8FF10FF13、そして現時点での最新タイトルであるFF15もそんな雰囲気がある。それは否定しない。だが、基本的には天野喜孝画伯による、怪しくも美しい青年が、グロテスクなモンスター達をバッタバッタとなぎ倒していく(その手には二刀流のエクスカリバーラグナロク!)洋画テイストバリバリのファンタジー小説のそれであるからして、やはりFF7から続くラノベ感のあるストーリーは、往年のFFファンからするとやっぱり特殊と言える。この、洋画テイスト〜という所が、まさにファイナルファンタジーの根幹に流れるコアイメージである。ハリーポッターや、ロード・オブ・ザ・リングなどの洋楽ファンタジー映画を大真面目にやろうとするノリこそがファイナルファンタジーが目指す世界観である。実際、初期のファイナルファンタジーには天才と呼ばれた外国人プログラマーがその制作に深く関わっており、純粋の国産RPGと呼んでいいのかちょっと疑問はあるのだけれど。まるで、邦楽に飽きた中学生が、オシャレでハイセンスな音楽を求めて洋楽に傾倒するような、ちょっと背伸びした感覚があるのがファイナルファンタジーの特徴である。和ゲーとか、洋ゲーとか言われるようになって久しいゲーム業界において、和ゲーでありながら、洋ゲーの雰囲気を漂わせ、さらにそこに、日本人らしからぬ冒険心がギュギュッと詰め込まれた野心作。それが初期のファイナルファンタジーに課せられた命題であった。その14作目にあたるこのファイナルファンタジー14は、オンラインゲームでエポックメイキングとなった会心作のFF11から数年かけて作り上げた、2作目のオンラインMMORPGである。前回好評だった部分を踏襲しながらもクオリティを上げ、まったく別物としてリリースされた(事実、FF11は今もまだちゃんと稼働している)。私はFF11を未プレイであるため何がどう異なるのか?については諸先輩方に任せるとして、ファイナルファンタジー14の魅力のみについて語ろうと思う。1番の魅力にストーリーをあげる人は多い。よくMMORPGではストーリーはおまけ程度と考えられていることが多いようだ。それはクリアという概念がなく、終わりがないMMORPGにおいては、従来型の新たな敵な現れる→大冒険の末に敵を倒す→世界に平和が訪れる、という流れを本質的にくみこむことが難しい。MMORPGはプレーヤーの数だけストーリーがあるからだ。そして、プレーヤーが現実世界で生きている限り、ゲーム内での冒険もまた、終わることがないのである。それを第2の人生!というふうに捉え、未プレイの人たちにうながしているのだとしたらややそれは間違いと言わざるを得ない。MMORPGは当然ながら街やフィールドにたくさんのプレーヤーがいる。走り回っていたり、アイテムを作ったり、買ったり売ったり。そして、ただ集まって話をしていたり、エモート(感情を表すポーズ)を駆使して、ただひたすらに騒いでいる人もいる。確かにそれらのプレーヤーはすべて生身の人間。だが、イコールでそれが第2の人生だ、というにはややもの足らないのだ。どちらかと言えば、趣味のサークル仲間との楽しい会話か、学生時代に経験したような仲間との何気ないおしゃべり。そして、ふざけ合ってるだけでとにかく楽しくなってしまったあの頃の文化祭や体育祭の準備及び当日。そんなノリに近いだろう。人生、というと、子どもから始まり大人になるにつれて様々な挫折や苦労を経験しながら、パートナーを見つけて自分の家族を作っていく……そんなイメージがあるわたしからすると、歳をとって成長しないし、パートナーは相方という形で見つけることは出来るが少し人生のそれとは違う。ゲームの出会いがリアルの恋愛に発展していくとこもある。そのまま、めでたくゴールイン!というプレーヤーも少なくはない。だから、第2の人生!というよりは、今、あなたの人生の延長線の上にあるモノだ。第2の人生どころか、いままさに生きている現世そのものだ。結論。現実世界で知りたかった自分とは何か。周りの人間たちと仲良くするにはどうすればいいのか。そんな人生に役立つあらゆるノウハウをファイナルファンタジーというゲーム世界で体験出来る。そんなことができるRPGはあっただろうか?つまり現実に好影響を与えるRPG。それこそがFF14の魅力だとわたしは思っている。

 

それじゃぁまたね(了)