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堀江貴文「コロナ不況でも儲かる飲食店と潰れる飲食店の決定的な違い」 飲食業界の「常識」を徹底的に疑え (3ページ目)



理想をいえばそうだろう。だが現実はそうとも限らない。

では、何が正解か?私にわかるわけもない。けれど、上手くいっているお店、会社は物凄く研究しているということだ。それは誰かのメソッドをどれだけ勉強し、模倣しているかという視点ではないように思う。いかに自分のしてきた過ちに真摯に向き合い、それでいて人を愛し、仲間を信じて問題の芽を摘み取ってきたか?ということだと思う。経営は人情でするものではないが、ドラスティックにやれば上手くいくというものでもない。結局、そこで働く人達をつぶさに観察していい所はのばし、悪いところは改善していく。そのジャッジをいかに公平に、冷静に下すことができるか?である。もちろん、露骨にやれという意味ではないのはさっき言った通りだろう。問題を直視する姿勢と言うのは特殊なスキルを要するように思えるかもしれないが、私からすると、見えているものを見えたままに捉えるという至極当然の姿勢であるように思える。問題なのは見ても見たままに判断できる人は少ないのではないかと思う。理由として、そこにプライドや、馬鹿と思われたくないという見栄だったり、知ったかぶりだったり、素直になれない素直さだったり。そう言った人間くささが邪魔をして、視界を曇らせているのではないか、と。堀江貴文氏が指摘する勝ちパターンは確かにそうだと思う。しかし前提条件がありそうなのも確かだ。行列の例でいけばそれは都心部特有の審美眼に長けた人達のコミュニティが前提である。ホットペッパーや、各種フリーマガジンは確かに新規客を得るための施策だ。客単価を下げてしまうことは経営的にダメージは大きい。リピート率を稼ぐ事も難しいだろう。新規顧客を取り込むことと、リピート客を確保していくことは、プロモーションの方向性がまるで違うと思っている。リピート客を得るには確かに次回の予約をしてもらえることが大きい。それはお店と顧客とのコミュニケーションであり、そこに不特定多数の人が読むフリーマガジンは付け入るべきではない。店頭で渡すクーポン券であったり、自宅へ送るDMだったり。スマートフォンのLINE経由で送られる情報であったり。FacebookTwitterInstagramは不特定多数を対象としている点でフリーマガジンと同じである。検索出来ればすぐに見つけられるからネットのほうがよい?それはテレビや雑誌で頻繁に取り上げられるようなひと握りの超人気店だけである。地方にあるお店で超人気店はたまにある程度でそれらはもはや新規顧客をとる必要がない。リピート客が新規顧客を連れてきてくれるからだ。その信頼関係が揺るがない限り繁栄は約束される。だが、信頼関係を結ぶのは並大抵の努力ではできない上に、あっという間に崩れてしまうこともある脆いものだ。だから飲食店に限らず新規客を取り込む施策は常に張っておくべきものである。ラーメン屋の一蘭を例にとっていたが、あそこまで特異性のある商売を地方の企業や、個人店に期待する方が間違っていると思う。それをやれと言うのも確かに戦略だが、最先端を突き進むということは勉強とリサーチの為せる結果であることから、その難易度はとんでもなく高いと言わざるを得ない。各お店がそれぞれにSNSや、LINEなどのツールを駆使して何とか無料で集客しようと試みるがどれも失敗に終わっているのはそのためだ。やらない方がいいとまでは言わないがあまりにもコスパが悪いと言わざるを得ない。フリーマガジンは新聞広告より狭い範囲で打てる広告だ。但し、発行日が指定される。それならポスティングの方が良いと考えるだろうか。エリアも絞れる上にタイミングも自由自在だ。しかし、それもまた、かなりの勉強とリサーチを要求される。しかも1度打ったからと言ってすぐに効果が出る訳ではなく、その反応についても情報が蓄積されていくわけではない。当たればいいが、当たらなければ無駄金になる。フリーマガジンにもそれは言えるけれど、そこに関わる人が沢山いるということは、失敗例と同じくらい成功例が集まっていると考えるべきだ。しかも地域ごとの特異性まで網羅している。大手の広告代理店では掴めないような地域性、タイムリー性までそのフリーマガジンには集約される。クオリティという意味では相応ではあるがやり方さえ間違えなければある程度の確度で反応を見込める上に安く抑えることが出来るフリーマガジンこそ、地域社会の発展という意味ではGAFAより上だろう。効率性という意味でGAFAが提供する広告枠に適うものは少ないが、顔も住んでいる地域も知らない人に間違いなく情報を伝える難しさを考えれば、地域限定のメディアの存在意義を理解して貰えると思う。堀江貴文氏が最後に指摘したスナック最強説も、西野亮廣氏が指定している話と酷似している。サービスにお金を払うのではなく、この人だからお金をはらいたいというニーズは確かに存在する。安ければなんでもいいという考え方は淘汰され、高くても質の良いものを求める傾向は今後益々強くなっていくだろう。付け加えるとすれば、大手だから、大企業だから高くて質が良い訳では無い。大手でも利益を得るために質を落とすケースもある。逆も然り。中小企業だからきめ細やかな対応をするかというとそうでもなかったりする。要は当たり外れが大きいのだ。しかし、中にはとんでもなく素晴らしいサービスを低価格で提供するお店もある。それは往々にして口コミで支えられたクローズドな世界に終始するが、その情報に翼を与え、大空に羽ばたく…ほどでもなく、せいぜい隣町までの範囲にその情報を広げることが出来れば重畳である。それこそが地域限定メディアの意義であり、他の誰もできなかった地方経済の活性化のひとつの成功事例といいたい。わたしはそう信じて明日も地域のお店に足を運ぶのだ。

 

それじゃあまたね(了)