ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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ヨコオタロウが監修、「NieR:Automata」ヨルハ部隊の戦い描くコミカライズ版



ニーアオートマタに感じるのは、僕たちが好きだったあの頃のアニメ、マンガの美学。

ニーアオートマタをプレイした時(またはプレイしようとした衝動)、わたしは2Bに逃れ難い魅力を感じた。その魅力について書き記す。ニーアシリーズを全く知らなかったわたしが最初に興味を唆られたのは、アンドロイドであるヨルハ部隊の2Bと9Sというキャラクタの1人で完結しているところだった。1人で完結している、とは、1人で戦うことが出来、また1人で戦うことを望んでいるという「スタンス」だった。もちろん、バンカーからの支援を受けたり、いかに戦闘に特化した2Bと言えど、9Sの支援を受けない訳では無い。だが、なんとなく、特に2Bは1人で戦うことを望んでいるように見えた。それがたまらなくカッコよく感じられたからである。使う武器は日本刀のそれ。服は戦うメイドと言わんばかりのゴシックな服装。昔、エンジェルウォーズ(確か原題はサッカーパンチ)という映画を好きで観た。そのときも可憐な少女が、妄想(?)の中ではセーラー服姿で刀を振り回すというもので、その脚線美に魅入ってしまった。つまるところ、美しく、白く伸びる脚には黒が似合う。ニーハイソックス、またはニーハイブーツが好きな理由はそこである。そこに扇情的な、セクシャルな誘惑があるという意味は(あまり)ない。全くないわけではないけれど、なんというか、私が好きな脚というのはどこか、セクシャルな魅惑的な、肉感的なそれというよりは、やや細く、ややもするとポキッと折れてしまいそうな儚さを持つ美しさであり、ある意味で、とても正義感のあるそれなのだ。真面目に言ってます。男性を誘惑してやろうとする脚も嫌いではないが、どちらかと言えば潔白、美しさ、正義感、真っ直ぐさ。そんなものを感じさせる健康的なものであり、見た目の魅力というより、中身の、心の、芯の強さのような、決して信念を曲げない精神面を感じさせるところがあるのがわたしはたまらなく好きだ。いわゆるメイド服で、青や、ピンクや、淡いパステルカラーに身を包み、その脚を保護する白のニーハイソックスには私の言うところの正義感からは実は程遠かったりする。私に言わせればそれはあくまで世の男性を喜ばす目的だけが先行しており(そうでなくても、メイドとは白のニーハイソックスを履くものだという本人の固定概念の現れ)、私の言う芯の強さを表す潔白としての武器とはなり得ないのである。肌の美しさは白であり、そこを保護するのであれ、その美しさを強調するのであれば、やはりそこは脚に本来はありえない色が最適である。つまり黒だ。そしてデニールのやや高いそれを選ぶことで薄らとその向こうに美しい脚の白さが輝くのである。そこに奥ゆかしさがあり、わび・さびがある。そこにエロティシズムがあると言えば確かにない訳では無いが、それを装備(または履いて)しているからというだけで、性的興奮を覚えるほど、わたしは若くはないし、色ボケしていないと思いたい。何度も繰り返すがニーアオートマタにおける2Bの魅力は、誰かにおもねったり、行動のひとつひとつに思い悩んだりせず、いつも冷静に淡々と任務をこなすそのスマートな立ち振る舞いにこそある。髪は銀髪で、服は黒。そして使う武器は刀。そのバランス感覚こそが「潔さ」を表しており、彼女に付き従うボットの機械的な男性声もまた、2Bというキャラクタが何にも縛られずに1人邁進してきたし、これからもそうするのだというスタンスを如実に表している。そこにこそ、この2Bというキャラクタの逃れ難い魅力がある。一方の9Sはショタコンである。素晴らしいショタコンである。その短パン姿がその属性を力強く物語っている。以上。それ以上でもそれ以下でもない。わたしはショタも好きな方だ。だから断言できる。あれはいいショタである。この2人の姉弟のようなやり取りはまぁひとつの魅力にはなっているが、メインディッシュではない。あとはこの世界に人型の機械生命体はいない設定も素晴らしい。ドラム缶に手足が生えたような機械生命体。石油コンビナートで見かけるような、重機を模した機械生命体。回転ノコギリのような武器を使ってくるクレーンのような機械生命体。すべて拘ってデザインされている。とてもアニメ的だし、漫画的だ。登場人物は、ショタの9Sを除けば、殆どが女性アンドロイドである。機械生命体側にも性別のような、声の分け方があるが、基本的見た目は同じである。いわゆる、男性的な(イケメンな)存在は、最終ボスまでまるで出てこない。最終ボスが男性的な(イケメン)キャラクターだったことにはややゲンナリしたものだ。欲を言えばそこも機械的な存在でもよかった。そんな風に思うほどである。そろそろ結論。ニーアオートマタの人気はとても高い。ファイナルファンタジードラゴンクエストというスクウェア・エニックスの2台看板ゲームに引けを取らない。新たな巨大IPの誕生と言っていい。そのくらいに大きなインパクトを残した作品だ。この記事のコミカライズもすんなり入ってくる。この漫画をざっと1話読んでみても、彼女たちがニーハイブーツを装備(履いて)していることは表紙でしか気にならない。本編ではそこは殆ど目立たない。しかし、2Bが持つ魅力はしっかり伝わってくる。ややゲームで感じた冷静に任務を遂行しようとする2Bとは違ってはいるが、あらゆる事態に慌てつつちゃんとしようとする健気な2Bとして描かれている。もしかするとその辺にこのコミカライズの核心があるのかもしれないけれど。まだ続刊しているので、これは久しぶりに読んでみたい漫画のひとつである。ニーアオートマタはいいゲームだ。それなりに難しいゲームではあるがやって後悔することはまずないだろう。ゲームデザイナーのヨコオタロウ氏は、漫画だけでなく小説も監修しているらしい。彼はもはやマルチクリエイターと呼んでいい領域までたどり着いている。わたしはそう思う。あなたはニーアオートマタはプレイしましたか?ニーアレプリカントはどうしよぅかな。

 

それじゃぁまたね(了)


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