ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「インバウンド需要全滅」の日本と台湾で、経済成長に大差がある3つの理由 | News&Analysis | ダイヤモンド・オンライン

 

求められることをする。その余地はある。

日本はオワコンだという人に決定的に足りてない視点は、現実を見ていないということだと思う。終わった。もうダメだ。何をしても無駄だ。この視点に共通しているのは「今を見ていない」ということである。「今」は変化の時期である。それもものすごいスピードで変化している。ちょっと前までの「今」はもう「今」ではない。それについて行こうとするのはかなり困難である。だから必死について行こうとする人は多いが、同時について行こうとすることに疲れてしまう人も多い。そうして思うのだ。「日本はオワコンではないのか」と。考えがストップしてしまっている。台湾の記事を見て余計にそう思った。何ももともと台湾が優れていたから上手くいっているとは思わない。単に台湾にとって追い風が吹いているだけだ。それは半導体という分野である。それはもともと日本が持っていた分野であった。それはこの30年ほどでごっそり台湾に持ってかれてしまった。そして、このコロナ禍における巨大な需要を受けてむしろフィーバーしている。そういう意味ではバブル景気なのかもしれない。コロナを抑え込めているという部分については確かに台湾の国民の努力である。海外旅行に行っていた人達が国内にお金を落とすようになったという指摘についても納得出来る。これは台湾だけの話だろうか。とんでもない。ここ日本でも同じことが起きている。富裕層は海外旅行で使っていた(散財していたともいう)お金を、国内で使わざるを得ない。そして、国内で富裕層向けのサービスが流行しているのだ。これは台湾も日本も同じである。それはひとつの事実であり、切り取られた「今」の1つである。それ自体は直ぐに変化していく「今」であるが、だからと言ってそれは「日本はオワコンだ」という理由になるだろうか?変化している時代についていけないからと言って「オワコンだ」と決めつけるのは誰でも出来る。そんな仮初の悲観論に浸っているうちは勝ち残ることなどできるわけがない。いつの時代も、時代を上手く乗りこなす人は常に挑戦し続ける人だ。それはイコールで裕福な家庭であったり、順風満帆な人生ではないかもしれない。いや、ほとんどが、波乱万丈である。だからあなたもそうせよ、というわけではない。私だって安定した人生の方がいい。だから何でもかんでもチャレンジ出来るほどわたしは向こう見ずではないし、勇気もない。だが、だからと言って「日本はオワコンだ」と悲観することもしない。したくない。日本には素晴らしい資源がある。日本の樹木はとても素晴らしい資源だ。水も素晴らしい。農作物も世界に誇れるブランド力がある。水産は厳しいかもしれないが希少性は価値を高めるだろう。つまり、勝ち残るための武器はいくらでもある。それは国内にあるのだ。アニメ、ゲームという分野ももちろんそうだろう。しかしこの分野で勝ち残るには芸術性がないといけない。それも「変態」の域にあるような芸術性だ。庵野秀明監督や、宮崎駿監督、任天堂のゲーム作り、スクウェア・エニックスのゲーム作り、それらは全て世界に誇れるブランドだ。同時に「変態」である。それくらいに狂ってようやく世界と戦えるレベルになる。日本人全員が「変態」になる必要がある?その方がディストピア的な有り得なさである。そんな世界になってほしいのかい?私はノーだ。だからこそ、1部の変態にはよくよくクールジャパンを引っぱってほしい。そこは応援したいし、応援していく気概はある。だが、それ以外のわたしたちは日本の資源を活用すべきだろう。そう日本は美しい国なのだ。それだけで十分に世界と戦える。私たちに今必要なのは、そのことを自覚して前向きにとらえ、悲観的な考え方から脱却すること。そして、国内でできること。戦えることを探して磨くことである。悲観は暇な時にでもやってくれ。「今」をとらえることを諦めてはいけないのである。日本の今をとらえられるのは、フランスにいるひろゆき氏でもなければ、シンガポールに住む中田敦彦さんではない。日本には住む私たちなのである。がんばろう。平凡なわたしたち。あきらめるな。

 

それじゃぁまたね(了)


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