ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「若いうちから活躍できる職場」は本当によい職場か〜人生100年時代、生き急いでいる若者は実は一部〜(曽和利光) - 個人 - Yahoo!ニュース



若いうちから活躍できる職場は重い責任が伴う。失敗は即リストラ。

そんなイメージがあるのはわたしだけだろうか。すぐに活躍できるのは若い世代が多いから。若い世代に裁量を任せてくれると言うと聞こえはいいが、それはつまり「なんでもあり」。その代わりノルマが課せられ、与えられた目標を達成するためのノウハウがまるで無いような職場である。「なんでもあり」は、言い換えれば「自分で考えてね」である。考えることを拒んでいるわけではない。ただ、考えるという行為はイコールで責任を問われる。何でもかんでも思いついたままに発言して褒められることはない。アイデアは出せば良いというものではなく、実現可能なアイデアでなければならないし、実現可能なアイデアは実行されなければ意味が無いからだ。アイデアを生み出すことに力を使い切ってしまい、いざ実行の段階で力不足に陥る……ということはザラだし、むしろ、個人プレーで突き詰めることの出来るアイデア出しに対して、実行はチームプレーとなるのでそもそも使われる能力、必要なスキルの分野がまるで違うのだ。個人的な体験で言えば、企画のアイデアを出すことは楽しくできるのだが、いざその企画の担当となって抜擢されることを極端に恐れるがあまり、アイデアを出せなくなるという負のループに陥ったことがある。あるというか、むしろ、最近の私はその傾向にある。それならアイデアや自分の意見を言ってもなんの得にもなりはしない。ただ押し黙って何も言わないほうが平穏に過ごせるのではないかというあまりにも消極的なわたしである。歳をとるにつれ頭は固くなり、行動力も失われ、そもそもの意欲すら失っていよいよわたしはなんの存在価値もない会社員になっていた。そんな自分の危機的状況に気づいた私は、努力の必要性を今更ながらに痛感したわけである。そしてどうせ頑張るならやりたいことで頑張りたいと前向きに考えた結果、4度目の転職というウルトラCを決めた訳なのだけれど。若い人に迎合する訳では無いが、確かに職場に求めるものは今なんだろうと考えると、やはり1番は休みがしっかり取れること。残業が少ないことである。その分給料が安いとしても最低限暮らしていけるだけの水準であればいい。その感覚はわたしにもある。子どもが1人いるのでかなり厳しいは厳しい戦いなのだが、根本的な考えはまさにここに起因する。私のように働かなくていいなら働きたくない人は多いだろう。もしも近い将来、ベーシックインカムが実現するなら真っ先に最低限の支出をそこに合わせて、ライフスタイルのダウンサイジングを施すだろう。前職から今になるときにもそれはかなり行った。ダウンサイジングなら任せろである。老後にやるであろうダウンサイジングを若いうちから出来たことは私的には良い経験だったと思っているくらいだ。ひろゆき氏いわく1度上げた生活水準を下げることはかなり難しいらしいのだけれど。つまり、頑張っては頑張っただけ給料が上がったり出世していくような職場はもう求められていないと言っていい。そういう分野にゲーム性や楽しみを見出す層は独立して起業しているだろうからだ。そうでない人が会社に就職する訳であるから、とりあえず毎日出社してそれなりに仕事をすれば自分1人暮らせるだけの生活費を貰えればいい。自分1人暮らせるだけの生活費をベーシックインカムで貰えるとは思わないが最低限の生活を保証されるのであればその考え方はますます主流になるだろう。若い人が仕事を直ぐに辞めるのは、何かあるからではなく、何も無いから辞めるという事実を知ったのはどこの記事だっただろう?何も無い。何も不満が無い。何も苦労も無い。だから辞めるのだ。そして労働力はどんどんと失われていく。人材不足は加速し、あらゆる職場で人材不足が蔓延る。新しく入った人が定着する前に辞めるからその傾向は今後も続くだろう。そして職場はさらに疲弊し残された人はどんどん苦境に追いやられるのだ。のほほんと職場にいればそれなりに給料がもらえる定時帰社の職場などもはやありはしないのである。いや、あるかもしれないがそれはなんらかの歪な理由によって成り立っていると勘ぐるくらいでちょうど良かったりするし、長続きはしないだろう。個人経営を思いきる人もなかにはいるだろうが、個人経営の失敗は全て自分に降り掛かってくるのだから、実力主義の若い人が活躍できる職場(あえてブラック会社とする)となんら変わらないと言えるのである。なんの保証も無い分、まだ会社員のほうがマシのような気もするけど。今の若い人が働く意欲を無くしている理由の一つに、目立つ中高年はマネーゲームばかりに勤しみ、巨額の富を得ている姿ばかり見せられていることがあるとかないとか。これもどこかの記事で見た。確かに事実ではあるのだけれど、私が思うに、本当に成功している人というのは見えないところで努力している人であり、それは必ず苦労を伴っている。苦労は苦労と思わず、努力を努力と思わずに繰り返せる人が成功するのであって、ロールモデルが無いと嘆く人は、毎日コツコツ成長するロールプレイングゲームとでも思えばいくらか、気が休まるというのではあるまいか?と思ったりもする。何から手をつけたらいいか?という人には、まずは無駄な出費を減らして、生活のダウンサイジングをおすすめします。自分にとって何が大切で何が無駄かはその人の人生の壮大なテーマになるので豊かに生きるために必要な基準は得てしてお金では無いことの方が多かったりすることはゆっておくね。あなたはどう思う?

 

それじゃぁまたね(了)


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