ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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人脈ってねえ



わたしは人脈がない。

もう一度言おう。わたしは人脈がない。それはずっと、わたしのコンプレックスだった。なぜ、人脈を広げよ、と説くのかと大いにわたしを悩ませた。だってよく考えてほしい。大して仲良くもない人達とのうっすい関係(主に飲み会とかいう時間の浪費以外の何物でもない地獄の会合)をなぜ、続けなくてはならないのか?あまりにも理不尽だし、あまりにも不毛である。もしも100歩譲ってその人との関係が私にとってメリットがあるのなら、わたしは続けても良い。だがどうだ。わたしが心の友と書いて心友と思っていた男性は、配偶者に煙たがれいまとなっては音信不通である。つまり、わたしは誰とも深く付き合う資格のない底辺なのだと痛感したわたしだ。だからこそ、いわゆる人脈はない。1本もない。あってもなにそれというレベルの仕事上の関係だけである。それ以上わたしに関わって欲しくないとすら思って生きてきた。だから、冒頭のように、わたしにはまったく人脈が、ない。無くていいと思って生きてきた。しかし、確かにそれはそうでない方が良かったのだと時々思う。相談相手がいないというのは長い人生で不自由以外の何物でもない。両親と仲が良い場合でも、自分が歳を取れば当然居なくなる。結婚相手を相談相手にしたわたしであるが、しかし、やはりと言うか、家族には余計な心配をかけたくないことの方が増えてきた。相談したくないわけでは無いが、答えのない不安感だけが共有されてはたまったものではないからである。そこで、私は、詰んだ。人生の人脈を発掘してこなかったわたし。誰にも相談できず、ひとりで苦悶する日々。そして、後一歩のところで心が壊れそうになった。そのときにオンラインゲームに逃げ場を求めたわけである。人脈を作るというとどうもしっくり来なかったわたし。しかし、最近になっていい言葉を見つけたので紹介したい。それはなにか。一言で言えば、株式会社自分という組織の社長として、人材確保をするという脳内設定の有用性である。株式会社自分では、常に人材を募集している。それは雇うために探すと言うより、人生における尊敬できる人を集めるという感覚に近い。わたしという会社で仲のいい仲間だけですきに会社を起こすとしたら誰がいいのか。そんな選定基準である。そうすると、それは恋人ではないことはわかるだろう。友達。それも、特に気持ちの良い関係が結べる相手しか選びたくない。それが、株式会社自分で共に働く相手を選ぶという行為を正当化してくれる。友達、特に心友を選ぶ基準をわたしはそこに定めた。わたしは女性の方が気楽に話せる。男性は苦手だ。だから女性がいい。でも、恋人感覚のある人だとつらい。なにせ心友になって欲しいからだ。わたしの姉に近い存在がいい。わたしの最初の心友は紛れもなくわたしの姉であった。

わたしに人脈はない。だけど、人脈を探しに見にゆこう。星のかけらを探しに行こう。福耳がそう言っている。つくづくわたしも歳をとったものだ。

 

それじゃあまたね(了)


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