ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「50代以上の転職は99%が失敗する」大企業から中小に移ってきた自称エリート社員の残念な特徴 - (1/8)|ニフティニュース



この記事は凄まじく有益である。

転職を考えている/いないに関わらず、全ての働くビジネスパーソンが陥る落とし穴がある。それは今の自分の立場が、そのまま評価に値すると勘違いすることだ。役職がついて行けば行くほど現場感は薄まる。それは仕方の無いことなのかもしれない。しかしそれは偉くなったからそうなった訳でもなく、むしろ、役職という肩書きによって戦力外に追いやられた老兵のような扱いだという事だ。わたしはそれほど上に登り詰めたことは無いから、そこまでの感覚は正直持っていない。わたしは「それなり」に自分のやりたい事をやりつつ、有難いことに現場に居続けることができた稀有なパターンの人間だ。それは出世コースからは確かに外れてはいたがそれでも常に現場の空気を感じながら仕事を進めることが出来たことは私にとってラッキーだったといえる。わたしはこの記事を3度ほど読み返した。それほどまでこの記事が伝えようとする事実は鋭い。それも悲しい事実である。それは相対的評価で登り詰めた世界が、事実だ。つまり、評価に納得できまいが、それが絶対評価による自分の立ち位置であるという厳しい現実である。確かに40歳を過ぎるとなかなか心や体が思うように動かせないと思うことがある。若い頃だったら気合いで乗り切っていただろう案件でもなんだか気が進まなかったり億劫になったりするのだ。それは年による衰退であるのか、怠け癖であるのかは個人の心に問いかけてもらいたいが、実はそれは思った以上に深刻なのである。つまり、合理性の名のもとに遂行してきた仕事の流れがそれイコールで価値となることはほとんど無いということだ。それは長年の経験や感によって培われたスキルではない。単なる「慣れ」である。それを自らのスキルと勘違いしてはいないだろうか。その事をわたしは強く指摘されたようで恥ずかしくなった。その位に、この記事は鋭い内容である。転職をしてはいけないとは言わない。けれども、この記事にあるように中年の転職のほぼ全てのパターンが失敗に終わることを知っておいた方がいいだろう。ただ失敗だからといって、それがイコールで不幸だとは思わない。失敗することで自分の立ち位置を把握することができる。それはある意味で幸せの第1歩だからだ。その分、周りにも感謝ができるだろうし、謙虚に生きることが出来る。それは長い目で見たら幸せである。わたしはそう思う。失敗したくないと現職にしがみつき、くさくさと日々を過ごしているだけでは絶対に気づかない己の真の欲求に気づくことは早いに越したことはないからだ。その分失うものも多い。何もそれは失敗ではないはずである。いま転職を考えている人はこの後者のパターンをよくよく、読んでいただき、そのパターンになるにはどうすればいいか?を考えるべきだ。そのひとつに、謙虚さがある。それは感謝の気持ちである。その気持ちさえ持つことが出来ればなにも転職という博打に出る必要は無い。今のまま。現職でスキル(に見えるもの)を研ぎ澄ましていけばいい。それでもやっぱり、現実の自分が知りたいと願うなら。それは立派な転職の理由となるだろう。映画マトリックスでネオが現実に戻るか、マトリックスの世界に留まるかを選ばされたように。。。

 

それじゃあまたね(了)


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