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『FFXIV』「YoRHa: Dark Apocalypse」の魅力とは?──開発を指揮した齋藤氏・ヨコオ氏・吉田氏からのコメントも! – PlayStation.Blog 日本語

"『FFXIV』「YoRHa: Dark Apocalypse」の魅力とは?──開発を指揮した齋藤氏・ヨコオ氏・吉田氏からのコメントも! – PlayStation.Blog 日本語"

 

改めて思う。ニーアレイドの何がそんなに魅力的だったのか。

    報酬装備のデザインが黒1色で魅力的だった。全体を通したストーリーがエグかった。音楽が神秘的で素晴らしかった……それらは「YoRHa: Dark Apocalypse(以下ニーアレイドと呼ぶ)」を表現する時に使われるいくつかの単語だ。FF14とは、全く世界観が異なるレイドダンジョンである。

    見た目のデザインが異なると言うだけではそこまで魅力的に映らなかっただろう。FF14という唯一無二の世界に、ここにしかない物がある。ただそれだけで心が揺さぶられるほどの異彩を放つレイドダンジョン。それがニーアレイドだった。

    コンテンツとしての目新しさ?はどうだろう。敵のデザインが独特である。敵の行動が独特である。それはもちろん特徴のひとつだ。だがそれだけで素晴らしいと断言出来るほどに特筆すべきコンテンツとはわたしは思わなかった。難しさで言えば、その前に実装されたリターントゥイヴァリースの方がよっぽど難しかった。未だにうっかり死んでしまうほど難しい。でも。わたしはニーアレイドは今も楽しくプレイできている。リターントゥイヴァリースはそうではない。なるべく行きたくはないと思うほどだ。

    そこにはどんな明確な差があるのだろう。いくつかあるのだと思うが、わたしはヨコオタロウ氏の美学だと思っている。彼の良しとする世界観は白く、美しい。それは善悪に囚われない美しさである。美しいものには善悪など無いのかもしれない。その美しさは背景デザインから敵のデザイン、行動パターン、そして音楽に至るまですべて統一されている。その完成された世界観に浸ることが出来ること。それこそがニーアレイドの魅力だ。

    FF14という世界が海外旅行といっていほど様々な魅力に満ちている。しかし、その中でもまるで異なる世界を見せてくれるニーアレイド。何度も何度も通ううちにその世界観がクセになってくる。だから私たちは今日もニーアレイドに通うのだ。例え全ての装備品を手に入れてもう行く理由が古銭だけだったとしても(それだけでも価値はあるのだけれど)。

    わたしがリターントゥイヴァリースにハマれなかった理由はそのコンテンツの難易度の高さと、ストーリーの難解さにあった。もう少しつけ加えるなら、報酬装備に魅力を感じなかったということと、ダンジョンクリアまでの時間が長すぎたことも理由である。特に最後に追加されたレイドダンジョンは恐ろしく長い。そしてよく分からないにも関わらず冗長なストーリーが語られるという退屈なムービーシーンもマイナス点となった。つまり、全体を通してタクティクスに魅力を感じることができず、辟易としてしまった。

    まとめると、ニーアレイドは難しい訳では無い。むしろ簡単だ。そして報酬装備のデザイン性が恐ろしく高く、特に塔に関してはニーアオートマタの終盤の旨味をそのまま凝縮したようなサービスの連発だった。ネタバレを恐れずいえば塔そのものが、ニーアオートマタの最終ゴール地点である(エンドによっては微妙に違うけど)。それくらいに、ニーアオートマタ側は全力でFF14側に譲歩している。FF14のファンとニーアオートマタのファンが一致しないことを逆手に最大限に活用した。FF14ファンを楽しませようとするだけでなく、あわよくばファンを根こそぎニーアオートマタ側に奪ってやろうとする野心そのものだ。だから純粋にニーアオートマタというゲームが持つ魅力を表現することに専念できたのだと思う。その潔さがとにかく素晴らしかった。

   これまでエオルゼアには数々のレイドダンジョンが用意されてきた。古くは2.Xシリーズのクリスタルタワー、3.Xシリーズのマハ、4.Xシリーズのリターントゥイヴァリース、そして、今回の5.Xシリーズを通して生み出されたニーアレイド。次は6.Xシリーズを彩るのはコラボタイトルではないようだが……。それでもパンデモニウムと題されたレイドダンジョンは、おそらく、エオルゼアの現在のストーリーのラストを飾る豪華なレイドダンジョンになるだろう。最後に待つのはゾディアークか、ハイデリンか。果たして。過去1番に大好きなレイドダンジョン、ニーアレイドを僕はこれからも愛し続けるに違いない。

 

それじゃあまたね(了)


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