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会社員「給与が増えても手取りは減少」…日本の未来は絶望しかない(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース

"会社員「給与が増えても手取りは減少」…日本の未来は絶望しかない(幻冬舎ゴールドオンライン) - Yahoo!ニュース"

 

日本の未来には絶望しかない。確かにそのとおりだ。しかし。

 

    日本の未来には絶望しかない。その通りだ。働いても給料は上がらない。むしろ頑張った人こそ割に合わなくなる。そうでなくてもサラリーマンの年収は下がる一方だ。そのくせ仕事の内容はハードになるばかり。それでは現実に絶望したくなる気持ちはわかる。絶望して、世の中のあらゆる事がどうでもよなってしまう。そうなるともはや何の気力も湧かないだろう。頑張っても仕方が無いのだ。楽に生きていければそれでよい。楽に生きることすらできないときは。その時はどうすればいいのだろうか。

 

    わたしは絶望したくないと思っている。いや、違うな。絶望したい人なんていない。絶望するしかないから絶望するのだ。では絶望とは何だろう。未来に希望を持つことを諦めて、何とかしようと考えることをすっぱりとやめてしまう事だ。この先どうしていくかを考えずただひたすらに現在を嘆く姿。それが絶望と思っている。時を止めてただひたすらに時間が過ぎるのを待つのもたまにはいいだろう。わたしだって、途方に暮れてしょんぼりすることだってある。立ち止まりたくない。けれど、立ち止まらなければもう前をみる気力が湧いてこないのだ。そのとき、絶望という闇がひたひたと背中の方から近づいてくる。それがとても恐ろしい。

 

    希望と絶望は本来、表裏一体である。つまり、希望あるところに絶望がある。光と闇のような関係だ。希望だけが存在するわけではなく、絶望とセットになって希望が存在する。なんて綺麗事かしら。なぜなら絶望している人に希望が戻ってくることなんて、ほとんどの場合ないのだから。そう言いたくはないのだがやはりそう考えてしまうほうが楽ではある。つまり、絶望に囚われてしまえばもうありもしない希望を追い求めて苦しむことも無い。究極の自己防衛。それが絶望だ。希望を持つから苦しくなるのであって、最初から希望を捨て去れば楽になれる。わたしはどこかそんなふうに冷めた目で人生を見つめていたのだろうか。

 

    お金があるから幸せになるのではないのと同じく、お金が無いかは不幸せであるわけではない。お金が無いからといって心穏やかに過ごすことが出来る環境を作り出すことが出来れば、それはささやかな幸せと言っていい。それよりも悲惨なのはお金をたくさん稼げているのにも関わらず、一向に幸せと感じられない場合である。お金を集めれば幸せになれる、そう思ったのに……という嘆きは割とよく聞く話ではある。だが全くお金が無いにも関わらず「私は幸せです!」と断言することが難しいこともまた事実である。

 

   少なくとも、高齢者が世の中の半数以上を占める高齢化社会の日本では、高齢者優遇となるのは無理もない話である。彼らが細々としつつもそれなりに幸せに生きていくために、我々現役世代は働いた給料から、社会保険料として毎年多くの税金を収める。それが高齢者たちを幸せにするのだ。その一方で、私たち現役世代の幸せは目減りしていく。その目減りした収入の中で消費をやりくりして経済を回せというのはあまりにも理不尽すぎると思う。高齢者たちの勝手な思い込みと、自分たちさえ良ければそれでいいという利己的な言動を、私たち現役世代は、「高齢者は敬うもの」という言葉だけで、蝕まれ、搾取されているのが今の日本の有様である。そこに絶望の根源が横たわっている。そこを除かない限り、私たち現役世代が幸せになることはないだろう。

 

    何も、わたしはすべての高齢者の権利を剥奪せよとまでは言っていない。言わないにしても、せめて経済を回せるだけの収入をわたしたちにもらえないとなにも変わらない。結婚し、子どもを産み育てるだけの経済的余裕と、心理的安心感を僕たち私たちに与えてくれさえすればいいのである。そうすることのできる政党は……果たして本当にあるのか。野党が耳障りのいい言葉を並べている。野党が結託して与党よりも議席を得ることが出来たとして、私たちの切なる声は国政に届くのだろうか。私たちの未来に希望を呼び戻すのは、私たちの収入の向上以外に存在しない。絶望より希望をくれる政治を選ばなければ、もはやわたしたちの日本に明るい未来はもう二度と来ないだろう。 与党がこのことを理解でいれば話は早いのだが。問題はじゃあ具体的に誰に頼めばいいのか、わからないところではあるのだけれど。

 

それじゃぁまたね(了)


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