ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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アイドル喪失論

突然ですが、アイドルは必要だと思うのです。

国民的アイドルは日本に必要だと思うのです。

アイドルとは、古くは松田聖子さんとか、美空ひばりさんとか。

最近、といってももう数年前ですが、モーニング娘。さんのような方々とか。

アイドル、それは人々に夢を与えてくれる存在。

どこか浮世離れしていて、現実感に欠ける反面、

世界中のうれしいこと、たのしいことを原料に生成された

チョコレートのような存在。

アイドル。

これは、女性アイドルに限りません。

男性アイドルでもかまいません。

でも、男性である自分が語る手前、女性アイドルに限って話をします。

それに、男性アイドルは、ジャニーさん率いるジャニーズ事務所

健闘しているおかげで、良質なアイドルが現代にわんさかいらっしゃいます。

それは、ジャニーさんの先見の妙と、努力の賜物だと思いますし、

純粋に、ジャニーさんは日本の心の救世主であることは疑いない事実です。

そもそも、日本は無宗教者が多い国です。

それこそ、中国から儒教とか仏教などは外国の文化にすぎず、

仏教が広がったのも、同時の支配者にとって扱いやすかっただけのことだと聞きます。

そんな歴史の話を持ち出さなくても、

「僕は浄土真宗だから」とか「わたしはキリスト教だから」とか明言する人は、

今の世の中、ごく少数派です。

自分の宗派を意識するのは、葬式のときぐらいでしょう。

しかし、人々の心の拠所は、いつの時代にもあったようです。

それが戦前までは天皇であり、戦後はプロレスラーだったり、野球選手だったり。

終戦60年を過ぎた現代では、それがアニメのキャラクターや芸人になったりしています。

時代にあわせてその形は変わっていくのはそのとおりなのですが、

やはり、日本にはアイドルが求められているし、必要だと思えて仕方がありません。

アニメの美少女キャラでもなく、ちゃんとした立体物の3Dのアイドルが。

それが、ちょっと前まではモーニング娘。さんに代表される、ハロプロさんたちが

担っていたのです。

そういう意味で言うと、つんく♂さんは、そういう“日本人が求めていること”を

潜在的に知っていたのでしょうね。才能ある方だし、

それはすばらしいことです。

しかし、今年でいうと、アイドルは誰でしょう。

人々に夢や希望を売るはずのアイドルは何処に行ったのでしょうか。

つらいことがあっても、アイドルのことを考えるだけで

忘れられる、現世の苦難を許してくれる菩薩のような存在が。

僕には見つけられません。

ただ、アイドル視されている方々はいっぱいます。

でも、それはあくまで“風貌や言動がアイドルっぽい”というだけで、

「夢や希望を売るんだ」という気概を感じられないばかりか、

どうしても必要以上にリアリティを背負ってしまいます。

一昔前の、「ちかくにいそうな可愛い娘」というのは、

もうアイドル視されないような気がしています。

そういう方々は、ことごとく、最後にはファンを裏切るような

行為をして、ファンを幻滅させてしまう結果ばかり露呈しているのですから。

そう考えると、やっぱりいない。

この話はなにも、芸能界に限った話ではありません。

そもそも、日本では芸能界と音楽界の明確な線引きは

難しいほどそれそれが密接にかかわっていますが、

ともかく、音楽界のことです。

少し前まで騒がれていた方々、

たとえば、宇多田ヒカルさんとか、浜崎あゆみさんとか、

そういう歌姫的な存在が、かつての光を放てずに

くすんでいるように感じられます。

こないだ歌番組で歌っている宇多田ヒカルさんを見る観客の

雰囲気からはちょっと見てられないムードが感じられたのは僕だけでしょうか。

僕自身のテリトリーでいうと、

昔はたとえばグレイさんとか、ルナシーさんとか、イエローモンキーさんとか、

そういうなんか信じられる英雄みたいなバンドが数多くいたものですが、

解散が相次ぎ、それも最近はめっきり衰えているように感じます。

かつての渋谷系フリークである自分としても、

その界隈の方々の活躍がとんと聴こえなくなったのも

アイドル喪失論を唱えたくなるひとつの所以でした。

それとも、この考えは少数派で、

今の日本はアイドルを必要としなくなったのかもしれません。

それぞれが、おのおののアイドル視できる存在を見つけられれば、

それでいいのかもしれません。(女子アナとか)

でも、昔、みな共通のアイドルの話題があり、

それで盛り上がって話すことの楽しさ、共有感…それは

ファンであっても、そうでなくても、その場に

いいようのない連帯感、安心感を生み、仲間意識が芽生えたものでした。

そういうのってもうないのでしょうか。

それとも、自分が歳をとって、そういう情報に疎くなっただけ…??

ともかく、そんな寂しさを感じずにはいられません。

そして、報道ステーションに代表されるニュース番組で

連日連夜、暗いニュースを聞かされると、

そういう、アイドル喪失論が、

暗く、寂しい犯罪を、押しとどまらせるだけの

無数の抑制力のひとつを失わせているのかなあと

思ったわけであります。

ただの、思い付きではありますが。

なぜか、そういうふうに。

ふう。

この詮無き話も

このへんで終わりにしますか。

最後に、自分はアイドルオタクではないことを

はっきりとここに明記しておきます。

ただ、自分に夢や希望を与えてくれるという意味での

ごくごく個人的なアイドルは、

小林麻央さん と

皆藤愛子さん であることだけは、

ここに追記しておきます。

……………

……………

なんちゃって。

それでは。