ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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先日、精神病院に行きました。

 何が正しいのかを判断することは、相対的判断である。自らの体験を判断するには他の似たような経験が比較対象である。だが今回初めての体験を判断しようとすれば比較する情報に乏しくなるわけで、相対的判断も困難だ。

 そこで、今回の経緯を説明する。時系列で。わたしは先週の土曜日。予約していた病院(精神科だ)に向かうべく支度していた。15時予約だったが、名古屋にあるその病院に行くのには、自動車で1時間はかかる。また、当日はかなり久しぶりの大雪に見舞われたため、当初、自動車で行くことが躊く躇われた。つまり、大雪の天候に見舞われた結果、名古屋高速を使う事は不可能となり、当然一般道も激混の様相を呈する。それならば、ちょうど名古屋駅近くにあることもあり、電車で行くことも検討したほうがよさそうだった。しかし、どうしても気が乗らない。なぜか。寒いからだ。寒い中に電車に乗るという行為があまりにも今の自分には負担に感じられた。例え電車の中が暖房完備で暖かいとはいえ、駅から徒歩であるくその道中は寒さにさらされるだろうし、もっといえば、帰り道にとぼとぼと歩いて帰りたくない。なにせ、病院だ。ただでさえ気が重いというのに、なぜ、終わってからもまた重い気持ちを引きずって歩かねばならないのか。嫌だ。

 そうやっていつものごとく頭の中をぐるぐるとしていた。行きたくない。でも行けばなんとかなるかもしれない。でも行きたくない。その繰り返しである。そうしてグダグダとしていたがやっぱり車で行くことにした。それは、最近、移動中にYouTubeを聞くことがとても心安らぐので、こういった緊張した雰囲気のときにはYouTubeを聞きたいと思ったからだ。このチャンネルの長嶋さんめちゃくちゃ声が癒されます。よければ↓のバナーから見てみて下さい。

長嶋 修の「日本と世界を読む」政治・経済・金融・歴史・哲学・宗教・科学等広域カバー。 1999年に業界初の個人向け不動産コンサルティング会社である、不www.youtube.com 

 何言ってるかわからないとおもうけど、そういう奥行のある話はぼくを攻撃しないので安心して聞けるし、奥行きの先に何があるのかを考えながら聞いていれば、悩まずに済みますのでHSP持ちにお勧めです。

 さて、そうして車を走らせたぼく。もちろん一人。家族についてきてもらおうと思ったこともあったけどやめた。一人じゃないといろいろやきもきするだろうから。一人で孤軍奮闘しているほうがまだ気が楽だから。そうして向かった名古屋駅。スムーズに運転して現場近くに来た。再開発が進んでいる。見たことないような開放感のある東口だった。あれ、ここ、大名古屋ビルヂングあったところじゃなかったっけ。見通しが良すぎてわからないや。

「駐車場を探さなきゃ」

 駐車場探しのために15分前につくようにきたぼく。病院の入っているビルの横の名鉄パーキングは15分300円。うーん。高いな。ちょっと離れたところは?こっちは10分300円。もっと高い。ちょっと離れたところはここも10分300円。高い。この辺はこのぐらいが相場なのか。いやまてよ、このあたりは打ち止めがないが、さっきの2個目のところは打ち止め3000円だったな。うーん。高いけど、打ち止めがあるほうが安心だからそっちにするか。

 そうして駐車。これがもし電車なら行き来でも800円ぐらいで行ける。やはり車で来るんじゃなかったと少し後悔。そこから歩こうと思ったときにはもう15時だった。やばい遅刻だ。いそいそと歩く道中で、ガタイのいい男の人2人が大きな買い物袋を運んでいた。これぜったい転売ヤーじゃん。こういうのがいるから世の中ほんと生きづらいんだよ。

 そうして病院の前に行く。途中隣のビルと間違えそうになった。エレベーターで3階に行き、降りる。予想通り雑居ビルの1室だ。予想通りの手狭なスペース。なのに、受付がずらっと並んでいて驚いた。なんで4人もいるの。。。いや、6人か。多すぎる。しかもなんだこの入ってすぐに注目浴びるという最悪なシチュエーションは。この病院だいじょうぶか?

 精神科に来るのは初めてなのであまり悪態をついてもよくない。別に対応が悪いとか、怪しいとか感じないのでまあ精神科というものはこういうもので、ぼくみたいなメンドクサイ人を対応するところなのだ。これくらい分厚い防御をしたほうがよいのだろう(と一人ごちた)。

 

 初診はアンケートを答えるらしい。いたって普通のアンケートだ。これまでにどういう病院に通ってきたか?とかそういうの。2枚目もある。2枚目はなんていうか。。。考え方の診断みたいなもの。4問ぐらいの。丸を付ける。そして受付に戻して番号札をもらい、待合室へ。う。この待合室、何もない。あるのは本棚(少し)だけ。あとは病院にあるような長椅子が、12ぐらい?これ、ずっと壁を見ながら待てというのか。。。これはかなりつらい。せめてテレビとか、水槽とか、なんかないのかな。院内のBGMはひたすら癒し系のBGMだけれど。

 ほどなくして呼ばれる。そして狭い部屋に案内される。そこには小さいテーブルと、イスが2個。広さで言えば、たたみ2畳ぐらい?奥に座らされる。そしてカウンセリングが始まった。「今日はどういう目的で来院しましたか」「どんな症状でお困りですか」とかそういうの。あまり覚えてない。でも、今日あったばかりの人とこんな狭い部屋に押し込まれて(HSP的にはすごく嫌だ)、身の上話をさせられるって結構なストレス。ぼくは1対1で話すことに抵抗はないのでスラスラと答えた。子どもの頃の話、家族の話、仕事の話、、、最近の話。悩みとか。辛いこととか。あれ、見ず知らずの初対面の人にこういう話をするのって初めてだ。しかも向こうは否定せずにただ聞いてくれる。あれ、これがカウンセリングか。なるほど。

 そろそろ結論。病院に行った感想としては、これでおしまい。実際はこのあと、先生にバトンタッチして話を聞いてもらうフェーズがあったけれど、それはほとんどここの話の焼き直しというか確認だった。口コミなんかにも書いてあったけど、こちらの症状や病名を明確に答えない方針らしい。いろいろはぐらかされているような雰囲気が少し気になったが、結論から言えば別にそれでよかったと思う。通常の病気のように悪いところに薬を塗ったり(この病院も処方箋は出していない)、手術で切り取ったり、栄養を注射するようなことはしないものなのだ。治療は何か?といえば、「話を聞いてもらう」。つまり、すでに治療は終わっていたのである。

 先生の存在意義は最後のダメ押しという感じ。病院が押したいQEEG検査をさせるための最後のダメ押しという感じだ。だが、僕はその検査については最初の段階で断った。「そういうのはいいです」と。そして、「正直、信用してません」とハッキリ伝えた。そこで病院側からすれば「この人は話をしたいだけなんだな」と伝わったと思う。そして「この人から利益は少ないな」とも。だから、僕は手短に話ができればそれでよかった。先生がいようが、そうでない人だろうが、話ができればそれでいい。つまり、ぼくは答え合わせをしに来ただけである。答えは僕の中にあるのだ。

 そろそろ終わり。精神病院に来て良かったかと言われれば、ぼくは良かったと答えたい。なぜなら、最悪ここに逃げてこればいいという安心感を得ることに成功したからだ。信用できるできないじゃなく、最悪、ここにきて不安に思っていることを「しゃべればいい」。それこそがここの存在意義である。病院はこうあるべきだ。病院は最後困ったらここに行けばいいという安心感こそもっとも重要な要素である。それを宗教や、その他の何かにゆだねることの方がよほど恐ろしい。

 ぼくは今回、病院を訪ねることで自分自身が何で迷っているかについて、確認することができた。それは迷いに名前を与える行為だと言っていい。それこそが僕がやりたかったことである。また、こういった経験をすることで「ぼくはまだ大丈夫だ」と思えることが重要である。そういう意味で、今回の診断料だけの請求は妥当である。ちなみに診断料は3,300円であった。駐車場が2,700円(500円の割引を使ったから実際は2,200円)だから、合計6,000円。安くはないが、納得の金額である。だが、最後に、もし6,000円払うのなら、ぼくは、さっきのYouTubeの動画の長嶋先生のメンバーシップに加入するほうがよいと思う。あれはほんとうに精神的に落ち着く。料金は月に6,000円だ。なにもずっと払い続ける必要はない。新作動画がある程度溜まったところでダーッと見ればいい。1ヵ月使ってまるっと見終わったら解約すればいい。そしてまた心のデトックスが必要になれば、また長嶋先生の動画を見ればいいのだ。それは悟りだ。まさに見ているときは無心になれるから。