ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

ムジカのキオク。♪note:https://note.com/ryoushitsumusica ◆YouTube: https://www.youtube.com/channel/UCWvTBOe1O9GICLtyreUu-6Q

『ファンタジアン』レビュー。坂口×植松タッグによる新作RPGには、“あのころのRPGのよさ“と“新鮮な驚き”が詰まっている - ファミ通.com



ファンタジアン やってみた。序盤のレビュー。

一言で言えば、これは古き良きファイナルファンタジーそのものだ。それもFF6、7、8、9辺りの。

もしその辺のファイナルファンタジー好きを公言するならば間違いなく買いと言っていい。わたしもその口だ。まだ最序盤だが、あの頃のファイナルファンタジーぽさがビシビシと伝わってくる。これだ!と思わせるニュアンスてんこ盛りだ。つまり、私たちが少年少女の頃に触れたファイナルファンタジーの続きを楽しみたいならうってつけである。リメイク版の6はやり尽くした。8もリメイクをやった(またはやりたい)、そして、9はいまも心のベストテン1位だと言う人にこそ、このファンタジアンは答えをくれるだろう。例えるなら、ロックマンファミコン版はハマったが、その後のXシリーズはハマらなかったという人に最適という作品と感じる。あの頃の手触り。あの頃に出尽くしたアイディア。その先にまだこのアイディアが残されていたなんて。あの頃のスクウェアファイナルファンタジーのヒットを受けて、あらゆる亜種が登場した。聖剣伝説Sa・Gaライブ・ア・ライブロマンシングサガバハムートラグーンフロントミッション。色んな、意見があるだろうがすべてファイナルファンタジーの亜種と言っていい。その亜種の最新版が、このたび、リリースされたファンタジアンである。キャラクターのデザインもファイナルファンタジーにありそうでなかった美少年と、美少女たち。そして、ファニーなロボット。そして、ラブリーチャーミーな敵役の3人組。そのどれをとっても、まさにファイナルファンタジー3から感じられる、少年少女の冒険+ファニーな脇キャラたちのゆるファンタジーワールド。そしてバトルシステムは今どき珍しいターン制バトル。めっちゃシンプルだ。魔法も普通にある。序盤からポーションがぶ飲みしてりゃ負けない。仲間キャラに回復のヒール、バリア等の補助が初めから搭載されているのでほぼ負け知らずだ。強いて言うならアタック側の選択の乏しさがやや気になる程度。最序盤なのでそれも仕方ないのだろうが。戦闘シーンに戦略性はそれほどなく、ターン制バトル特有のダラダラとしたつまらなさは否めない。ザコ敵の種類も少なく、特徴的とはいいがたいデザインも相まって、雑魚狩りはやや退屈である。また、セリフにボイスが一切ついていないことにはやや驚いた。体験版ながらブレイブリーデフォルト2で全編フルボイスを体験したわたしからすると、全く一言も話さない登場人物に物足りなさはある。あつまれどうぶつの森みたいな機械的な読みボイスでもよかったのに。それは言い過ぎか?それが逆に昔のスーパーファミコン時代らしくて微笑ましいのだけれど。やや愚痴っぽくなってはいるこのレビューであるが、わたしは批判していない。むしろ、こんなに良策をまだ作れる坂口さんという人に敬意しかない。まさに彼の人柄にファイナルファンタジーは支えられていたのだなとなぜか親目線で見てしまうほどにこの作品には、当時を知る私たちにとっては抗いがたい魅力の宝庫だ。まさにオーソドックスなRPGを求めるならこれほど高純度なゲームは最近では見たことがない。ここに肉薄しているのは先程のブレイブリーデフォルト2であるのだが、あちらが子どもから大人までをターゲットにした見事なゲームであるのに対して、ファンタジアンは私たちミドル世代にのみターゲットを絞った作品だ。だからこそ、当時の範囲を超えないシステム、世界観。そして、キャラクターデザイン。音楽の心地良さ。これらはすべてファイナルファンタジーを知っている私たちだから響く。知らない人達にはただの退屈なRPGと映るだろう。真新しさはない。スピーディな展開もない。スマホゲーにありがちな執拗にガチャを煽るようなこともなければ、そもそもApplearcadeを初めて利用する人なら1ヶ月、または昨年秋にiOS13を搭載したApple製品を購入した人は最大3ヶ月無料である。面白そうなゲームを吟味して、消して多くはないお小遣いから好きなゲームを一つだけ買っていたあの頃とは違い、とりあえずやってみて、面白くなければサヨナラ。面白ければ後払い制で払えばいい。払うにしても月にせいぜい600円程度だ。長くやればそれなりにかかっては来るが、1ヶ月、長くて2ヶ月でクリアできそうなボリュームである。買取系ゲームアプリ1本分だ。そう考えるとあれからゲームを取り巻く環境もずいぶんと変わったなと思わされる。この価格で新作が楽しめることを素直に喜びたい。下手にPS5とかで出されれば相当の価格帯になるだろうし、開発費も相当かさむに違いない。まあ、ジオラマをベースにしたマップデザイン等、かなりこだわってつくられており、開発費は相当な物だったのではと思われる贅沢な作りではあるが。だが、そうして拘って作られたマップであるが、実際にプレイしてみるとそれがジオラマだからすごいとか、臨場感とかに繋がっているという実感はまだない。今後出てくるのかもしれないが、いかんせん、iphoneの小さい画面でプレイしているわたしである。そこは無理があるのだろう。これを我が家のテレビに映せたら……と悔やまれるのも事実だ。え?ミラーリング?……それはもう試した。AppleTVに映して。だがそれは断念した。なぜなら使い物にならなかったからである。我が家にあるAppleTVは古く、カクツキが酷く、音楽も途切れ途切れ。これが最新のAppleTVだったらよかったのに。わざわざ対応ハードを買わなくていいという触れ込みのApplearcadeである。にもかかわらず、快適にプレイできる環境を揃えるには、やはり最新のAppleTVを用意するべきなのだ。iPhoneでは限界がある。いくらPlayStationのDualshock4が使えるとは言っても。まあ、この使えるという所もかなりのメリットと感じている私です。これはAppleTVを検討せねばー。でもなあ。この為だけにAppleTVを買うのもなぁ……うーむ。こういう所は結局、NintendoSwitchに負けるのよね。素晴らしい対応ソフトが無ければハードは売れない。日本にこれほど普及しているiPhoneをハードに見立てたApplearcadeであるが、やはりTVの大画面でやりたいと思うのは、これもゲーマーとしてのSa・Gaか……。でもこの手触りは間違いなく名作のそれ!気になる方は多分やっても損しない高クオリティですぞ。欲を言えばフルボイス対応してほしー。まだ最序盤ですが。以上!MUSICAのファーストインプレッションでした。植松伸夫さんの曲はめちゃくちゃいいぞ!(二回目)

 

それじゃあまたね(了)