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先行アクセスプレイヤーも忘れないで!『FF14』最新拡張「暁月のフィナーレ」PC版向け登録コードの注意喚起が公開 | Game*Spark - 国内・海外ゲーム情報サイト



ファイナルファンタジー14 暁月のフィナーレについての感想(ラスボス手前)

 

    更新久しぶりになりました。ゲームに忙しくてブログ更新する暇が無かったのが原因です。さて。タイトルについてここで感じたことをかいつまんで話します。ネタバレはほとんど無いようにしますが、もし少しでも嫌だなと思う方は戻るボタンをお願いします。

 

   さて。本題です。あぁ。最初に言っておきます。記事との関連性はほぼありません。ファイナルファンタジー14について語りたかった。ただそれだけです。さて。ファイナルファンタジーというゲームは、かなり乱暴な言い方をすれば、中世貴族社会をベースとした剣と魔法の冒険RPGです。プレイヤーはクリスタルから様々な力を借りながら、強敵に挑みます。クリスタルがなぜ直接武力行使しないのか?については様々な理由付けがされます。クリスタルは思念体だから直接関与できないとか、まあそんな感じです。そして、ファイナルファンタジーの最も重要な要素は、その殆どの作品において、主人公は選ばれし勇者では無いパターンが大半です(1部その人でなければなりたたない作品もあります。ff13や15あたりです)しかし、そのほかはほとんどが名も無き1人の勇敢な青年です。ファイナルファンタジー14はどうかと言えば、まさに名も無き1人の勇敢な冒険者でした。

 

    なぜこれまでのほとんどのRPG作品の主人公は、王子様だったり、勇者だったりしたのか。それは、ロールプレイングの本質にあります。ロールプレイングはその名の通り、ロール(役割)をプレイング(演じる)ことで成り立ちます。そのため、主人公は町の貧乏なただの青年…という設定は好まれません。なぜなら、主人公を操作するプレイヤーは、ロールプレイングしたいからです。それはどんなロールか?と言えば、もちろん、世界を救うヒーロー(ないしヒロイン)でなければならないからです。

 

  ファイナルファンタジー14の主人公は、普通の青年です。特に力がある訳ではなく、親も出身地もこれから紡がれるストーリーとは無関係です。ファイナルファンタジー14にはかなり多くのNPCが登場します。それらが何を考えて何をなそうとしているのか?それをファイナルファンタジー14の主人公は時に協力したり、時に反発したりして、傍で体験することになるのです。それは冒険の主人公でありながら、物語の傍観者でもあることを意味します。

 

   ただし、物語に関与しない傍観者ではありません。NPC達に説得され、依頼を受ける形で、数々の冒険をこなします。そういった様々な経験から単なる冒険者だった主人公が次第に名声を得るようになってゆく。気づいた頃には、NPC達よりも目立つ存在となった主人公は、期待と尊敬の意味を込めてこう呼ばれるようになります。「英雄」と。それがファイナルファンタジー14における主人公の立ち位置です。

 

   ファイナルファンタジー14はその性質上、物語はどこか別の力が働いて発生します。権力争い、部族間のイザコザ、政略、各国の思惑、人々の偏見…などなど。それらに晒されながらも、英雄と呼ばれることに慣れつつあった主人公はあらゆる困難に立ち向かい、それを1つずつ乗り越えてきました。それがファイナルファンタジー14で語られるストーリーの根幹にある物語です。

 

  そんな冒険譚の最新話となる今回の「暁月のフィナーレ」は、黎明期から続く冒険の最後を飾る作品です。ひとつの区切りを迎える作品となっています。それは、英雄と呼ばれた主人公が旅を終えるという意味ではありません。なぜなら主人公はそもそも冒険を始めた理由も、それを続ける理由も物語の中には存在しないからです。それを決めるのは主人公であり、プレイヤーである「あなた」に委ねられています。だから今回の「暁月のフィナーレ」は終わりのお話ではありますが、物語の区切りとしての存在に留まっており、これからも冒険者の旅は続くのです。それこそ、あなたが冒険を辞めようとしない限りにおいて。

 

   ファイナルファンタジー14の面白さはストーリーにあると言われます。その面白さの大部分はもちろん脚本を手懸けたナツコ・イシカワ氏にあります。しかし、その本質は上記にあるような、冒険をしている人はプレイヤーである「あなたの物語である」という基準にこそあります。それをずっと守り抜いているからこそ、様々なお話が紡がれるこのファイナルファンタジー14の世界で、何を感じ、何を思うのか?という部分に自由な余白が残され、それぞれが自由な解釈を寄せることができるのです。それこそが、このファイナルファンタジー14の「素晴らしい体験」だとわたしは思っています。

 

    RPGはこれまで誰かの話を追体験(ロールプレイングする)ことを主軸に発展してきました。しかし、このファイナルファンタジー14にあるのは誰かの話ではありません。様々な困難や苦難に直面したときに感じること全て。それこそがこのファイナルファンタジー14でロールプレイングできる、「あなたの役割」なのです。

   

   ファイナルファンタジー14をプレイされていない方はぜひ、体験してみて下さい。パソコンまたはPS4/5があればいますぐプレイが可能です。また、Lv60までは無課金で遊べるフリートライアルも用意されていますので、月額課金性に抵抗がある方でも気軽に始めることができます。ぜひ、エオルゼアという世界の中で、あなただけの役割を体験してみて下さい。

 

それじゃぁまたね(了)


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