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新年のご挨拶 | FINAL FANTASY XIV, The Lodestone



つくづく偉人と呼ばれる人はこういう人なのだろう。

   皆様新年明けましておめでとうございます。この文章を読んでくださるあなたは、どのような新年を迎えられましたでしょうか?わたしはいつもどおり…と言いたいところですが、少し違います。あらゆる問題や悩みを抱えた2021年を文字通り這いつくばって最後の一歩まで歩んだわたしは、ひとつの答えを得た気持ちでいます。それはわたしが欲しかった答え。これからの指針となる考え方です。それがある限り、わたしは去年の頑張りは無駄ではなかったのだと自信を持って言えるのです。無駄な努力はないと前から思っているわたしですが、やはり自分のしてきた努力を理解しているかどうかは無駄になるかそうではないかの境目になると思っています。そういう意味で去年の私は理解出来ています。だから無駄ではなかったと私は思います。いままでずっと分からなかったこと、苦手なことを理解する。それが去年の私でした。

 

   前置きが長くなりましたが本題です。吉田直樹氏の話です。年始の挨拶として発表された文書を見て、わたしはまた理解することの大切さを再認識しました。なぜならそれは吉田直樹氏が「理解している」と感じているからです。皆さんご存知の通り、吉田直樹氏が長年力を入れてきたプロジェクトであるファイナルファンタジー14のひとつのお話が昨年発売された「暁月のフィナーレ」で終わりました。それは彼が新生編から続く長い長いサーガの終わりを意味します。それはファイナルファンタジー14を再生させようと意気込んだ彼の、集大成でもありました。あらゆる辻褄は合わせられ、綺麗にストーリーは終着点を見たのです。本当にお疲れ様でした。

 

    いちプレイヤーであるわたしは蒼天からの途中参加ではありましたが、彼の作る壮大な物語をリアルタイムで体感できたことはまずもってわたしにとっての宝物にもなったと思います。それだけ重みのあるいいゲームでした。しかし、ゲームは終わりません。オフラインゲームなら吉田直樹氏の次回作にご期待!で済むかもしれませんが、残念ながらオンラインゲームではそうはいきません。プレイヤーがいる限り、この世界は続けないといけない。それがオンラインゲームだからです。ただ、いくら終わりのないオンラインゲームといえど、前作、前々作とこれだけ大きな偉業を打ち立ててしまうと、いくら吉田直樹氏といえど、自分の立てた大きすぎる山をまた超えられるのか…ときっと途方に暮れる気持ちになることでしょう。それは吉田直樹氏も一人の人間だから自然です。至極当たり前のことなのです。つまりそう感じる自分のことを彼は「理解」していました。それをちゃんと踏まえた上で、それでも、自分たちが成長してきた事実を踏まえて、前を向くことができる。それは痩せ我慢でも強がりでも虚勢でもありません。これまでの旅路を「理解している」からこそ、ここから先の旅がどうなろうとも、それも「どうにかなる」と「理解」できる。そのことを彼の新年の挨拶から感じ取ることができました。今まで進めてきた歴史を省みて、それが10年に及ぶ長い旅路になっていることも、それが彼だけではなく、様々な人の協力があってできたことであることも、 「理解」しています。だから、安心できるのです。この先、何があろうとも。きっと、いろんなトラブルや別れが彼に襲いかかることでしょう。それは人生を生きていて決して避けることのできない別れも含まれています。つまり、次の10年は上り坂もあれば、思いもよらないほどの下り坂もあると暗示されているからです。それは彼の頑張りや努力に依らない自然の摂理でもあります。下りたくないと言ってもどうしても下ってしまう人生の坂道。それは彼にも必ず訪れます。それを打ち払うだけのパワーはあると思いますけれど、それは過信や虚勢であってはいけません。事実を事実として捉える勇気がある人だけが超えることの出来る山だと私は思います。そう、我らの永遠の同志であり、よき友であったマイディーさんとの別れのように。すべての出来事を真っ直ぐに受け止めて次に進む勇気を持つこと。それは自らを奮い立たせる鍛錬からできることではなく、自分自身の心を見つめることの出来る素直さから来ると思います。彼はその素直さを持っています。

 

   結局のところ、彼から私が学んだことがこの「素直さ」だったのかもしれません。それを体現し、自分の人生に転用して生きてみた1年。それが2021年の私でした。やりたいことをやる。人生は有限。そんな当たり前の事実さえ目を背けていたわたし。それではダメだ。何がしたいのか。何が嬉しいのか。残りの人生でどんな自分でいたいのか。そんな哲学めいた教訓を、彼の、吉田直樹氏という人から学んだような気がします。あと、最後まで諦めない勇気も。やりたいことを見つけたなら、それを最後まで諦めてはいけないんですよね。だって、やりたいことなんだから。さて。わたしの2022年は去年よりはクリアに見えているつもりです。それは私一人の目では見えなかったたくさんの仲間の目から見ているから。それがわかった時、わたしはゲームを通じて彼の、吉田直樹氏の目線を見ているのかもしれません。そんなことを考える元旦です。今年もよろしくお願いします。

 

それじゃあまたね(了)


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