ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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共通ステーブルコインの誕生、現金とCBDCの終焉:通貨の未来をめぐる5つの予測 | coindesk JAPAN | コインデスク・ジャパン

 

未来のあり方は誰にも分からない。

   もちろん、わたしもわからない。わかるのは好きか嫌いかという基準だけ。この記事の指摘する未来は、中央銀行によるデジタル紙幣CBDCの失敗。理由はエンドユーザーに明確なメリットを打ち出せないため。そして、いつくかの暗号資産の破滅と統合を経て、ついに理想的なステーブルコインが実現する。また、それらの取引の最大のライバルはクレジットカード。ステーブルコインとクレジットカードの戦いの結果は…誰にも分からない。少なくとも、その戦いにCBDCは存在しない。

 

   わたしもこの話に注目しているひとりだ。特に世界各国が実現を急いでいるCBDC。これは実現するだろう。中国は世界に先がけて実現することが決まっている。いつか。2022年の2月。来年である。それは北京オリンピックである。そこでもしCBDCが実現し、それが世界中の注目を集めるような魅力的な通貨となれば。世界はすっかり塗り替えられてしまう。わかりやすく。例を挙げると、外国への送金の環境が激変する。つまり送金にかかる手数料がなくなる。今まで海外送金の手数料は決して安くはなかった。しかもそれは民間銀行の独占的な利益であったのである。それがなくなる。きれいさっぱり消えてなくなる。特に大きな金額を動かしている大企業こそこぞって喜ぶだろう。では、もし仮に中国のCBDCが実現したとする。そしてそれが世界中で流通した場合。まず民間銀行は大きな利益を失う。特に大手企業とやり取りをする都市銀行の利益は確実に減るだろう。そして最悪の場合、預金を全て引き出そうとする企業が続出する。そうして銀行の預金封鎖が実際に行われる。預金封鎖が間に合わなければ?ほぼ全ての銀行はすぐさま資金が底をつくことになる。ついには営業停止となり、倒産する。そんな未来が来るかもしれないのだ。2022年にである。

 

   それほどわかりやすく金融ショックが起きるかどうかは分からない。この筆者が指摘するようにCBDCが失敗に終わる未来もある。失敗したところですぐさま銀行が窮地に陥ることはないだろう。CBDCを作ろうと躍起となっているのは中央銀行だけで、民間銀行はそうではないのだ。

 

   しかし、一方でビットコイン等に代表される暗号資産を運営する側もうかうかしていられない。それは今のままでは、どの暗号資産もステーブルコインになれる様子がないからだ。ステーブルコインでなければ?いつか、暗号資産はその他のサービスに取って代わられ、すべての暗号資産はその価値を失うだろう。それは一時期話題となったNFTも同じ未来を辿ると思われる。どれも一時的なものであり、未来永劫続くものでは無い。いくらCBDCが魅力的でなく通貨として流通しなかったとして、フィンテックは日々進化を繰り返し、それらが成し遂げたくても成し遂げられなかったステーブルコインを生み出す可能性が高いからだ。もちろん暗号資産からステーブルコインが生まれる可能性はゼロではない。しかし現時点では限りなく低いと言えるだろう。だが、最初の指摘のように破壊と統合の先に見える希望はある。

 

   金融システムの崩壊。それはどこかの国のデフォルト程度の話ではない。世界中の経済をそっくりまるごと作り替える。そんな変化を予測することはできない。誰にもできない。この筆者も。もちろん私にもだ。しかし100パーセント予測はできなくとも、ある程度は見通すことは不可能ではないのではないだろうか。それは金融システムに関する情報を集めることである。そこから見えてくる微かな光を探す旅。わたしの興味の先はその一点に絞られている。

 

それじゃぁまたね(了)


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