ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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『 FF14』PLL最新情報まとめ。7.0に向けてグラフィック、フェイスシステムアップデートなどに挑戦。6.xの一部スケジュールも公開!



アップデートしていくファイナルファンタジー

 

    プロデューサーレターライブ68が終了した。今回の感想を述べたい。今回はこれからの10年を意識した発言に注目が集まる回となった。個人的に最も注目していた吉田直樹氏の進退については、多方の予想通り続投という事が明言され、胸をなでおろしたヒカセンも多いことと思う。

 

    私自身も予想していた通りの結果に内心安堵することが出来た。これまでの10年を振り返ると奇跡の連続だった。それを支えてきたプレイヤー達の想いの力に助けられ、その声に答える形で運営も力を振り絞った。その結果が今の大盛況という奇跡を生み出したことはもはや疑いようのない事実である。そのことを思えば、その中心地にいる吉田直樹氏がそのデュナミスの輪から抜ける未来など有り得ないことなのである。

 

    彼のライフワークとなったファイナルファンタジー14。それは一言で言えば、ファイナルファンタジー14の新生というだけに留まらず、ファイナルファンタジーのブランドそのものを新生させる一大プロジェクトであったように思えてくる。ファイナルファンタジーの新生とは、日本人向けにカスタマイズされたRPGというジャンルを再び「世界基準」に再構築させるというプロジェクトだった。

 

   勘違いしてはいけない。何も日本を蔑(ないがし)ろにするという意味ではない。日本ユーザーの声を丹念に拾いつつ、世界基準のゲームデザインにも配慮したオンラインゲームの新基準を目指した。その結果として、世界一のオンラインゲームとして名実ともに登り詰めたファイナルファンタジー14。オンラインゲームを波及させるために使われたファイナルファンタジーという看板は、いつしかファイナルファンタジーを盛り上げるための看板としてオンラインゲームを使うという逆転現象となっていく。それはSNSが主流となったコミュニケーション全盛時代において、もっとも優れた賢いやり方であった。そして、目指す次のその先へ。ファイナルファンタジー14はさらに次の世界を目指して船出する。その決意を表したのである。

 

   今日の放送の総括についてはファミ通の記事におまかせするとして、わたしは感想だけを述べたい。今回のPLLを一言で言えば、ファイナルファンタジー14がこれからも愛され支持されるために必要なシステムの改修、およびグラフィックの向上をかけていくという運営からの所信証明である。これまではファイナルファンタジー14という世界の中で、コンテンツの拡充や遊びやすさ、初心者向けの配慮をコツコツと積み上げてきた。これからはそれらに加え、MMORPGを「ひとりでも皆と一緒でも楽しめるRPG」という解釈のもとにあらゆるベースを再構築していく。それはファイナルファンタジー14の新たなブランディングというより、ファイナルファンタジーがこれまで大切にしてきたコンセプトの再確認という印象だ。

 

    これまで過去のファイナルファンタジーは最新技術に囚われすぎていた。最新の技術をふんだんに用いることで表現される高解像度ゲームの最高峰は、ファイナルファンタジーに課せられた課題のひとつであった。だがそのコンセプトに疑問が生まれる。果たして最高峰である必要はあったのか。最高峰であることは、世界基準を意味する。世界基準ということは制作コストが膨大となり、表現される世界はおのずの日本人向けではなくなるだろう。もちろんファイナルファンタジー14にもその雰囲気はある。私も最初は「これはファイナルファンタジーなのか」と思った。では、吉田直樹氏は誰に向けてファイナルファンタジーを届けると考えたのか。そこにこそ今回の答えがある。

 

    今までは、初心者、またはコアなファン(玄人)の2軸しか存在してこなかった。だからだれでも簡単に、というコンセプトを採用すると玄人からはそっぽをむかれ、コアなファン向けに作れば、難しすぎると初心者が離れたのである。今回のPLLで吉田直樹氏が掲げたコンセプトは、初心者かコアなファンかは全く問うていない。目指すべき世界として再定義した答えは、ひとりでも、みんなと一緒でも楽しめる世界」。これだけだったのである。

 

    誰にファイナルファンタジーを届けるべきか。この問いに答えられる最適なソリューションは何か。それこそ、MMORPGが本来持っている「オンライン」「他のプレイヤーと協力しながら進める」というシンプルかつ唯一無二なシステムにあったのだろう。私自身そのことを聞いた時、あまりにもシンプル過ぎて拍子抜けした。と同時に、吉田直樹氏らしい、鋭く答えを貫く強い意志が感じられた。そのことは喜ぶべきであろう。なぜなら彼は少しも間違えてなかったし、私が心配するような衰えなど、微塵もなかったからである。

 

   これからの10年。吉田直樹氏が歳をとるように、私たちプレイヤーも歳をとる。それはこれまでの10年をもう一度10年という単純な事ではあるまい。これまでの10年はファイナルファンタジーの再構築。そして、新旧ファンの獲得。それらはおおむね成功した。いや、大成功だったと言っていい。それだけの実績を残した。これだけ大所帯となったファイナルファンタジー。それは大きい意味で同じ幻想を掲げる「大家族」となったのである。その「大家族」を率いてどこの世界に向かうのだろう。どんな経験を私たちにもたらしてくれるのか。どうなるか分からないけれど、今日のPLLを見ていてひとつ思ったことがある。それは、僕らの次の世代への橋渡し。つまり、私たちを魅了することに成功したファイナルファンタジーは、次なる世代に受け継がれてゆく存在だ。それは私たちの子どもであり、私たちの次のゲームフリーク達だ。彼らを育て、そして、大いなる遺産として引き継いでゆく。私たちは間違いなく歴史の転換点にいると言っていいだろう。その中心地にいる「生きるレジェンド」吉田直樹氏と共に、新たな旅に出かけよう。なに、心配はいらない。コンパスも地図も、目指すべき目的地もある。必要なものはすべて揃っている。あとは私たちが彼らと共に歩む勇気と、信じる心を持つだけだ。超える力は、私たちの心の中のデュナミスとしていまも輝いている。わたしは今そう思っている。

 

それじゃぁまたね*˙︶˙*)ノ"


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