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有能でも「50歳を過ぎたら」転職できない納得事情、「求人はありません」と断れぬ人材紹介業の都合(東洋経済オンライン) - Yahoo!ニュース



退職は誰でも出来る。ただし転職は誰でも出来るわけではない。

 

   この事実を本当の意味で認識できている人はどれくらいいるだろう。この記事の指摘する内容はとてもシンプルで、とても誠実だ。記事内では50代からの転職は不可能だと断言する。わたしもそう思う。ただしわたしはそこにさらに加えたい。40代からの転職もまずほとんどが無理だということを。

 

   22.23歳そこそこで社会に出てから数10年働いてきた。それは一重に奇跡であったと言える。なぜならいかに私に働く意欲があっても、それを汲んで働き口を提供してくれる人がいなければ働けないからだ。それはつまるところ、自分の実力がいかに高くても求めてくれる人が居なければ生かせないことを意味する。つまり、極論を言えば、求められさえすれば、個人の能力値はほとんど問題ではないということだ。それは全ての人に機会が与えられているように見えるかもしれない。しかし現実は違う。求められない人は永久に機会が与えられないという現実である。この記事はその点を指摘している。

 

   わかりやすく言えば、年齢によるソートはある。そして40代、50代と歳を重ねるともう後戻り出来ない。つまりどんなに意欲を示しても、例え能力があったとしても、もう求められないグループに分類されてしまうことを意味する。それは果たして雇用機会が均等である証だろうか。

 

   断ってはいけないというルールで運用されているだけ。確かに断られない。しかし、求められていないことを示すこともない。求められていないと本人が自覚するしかないのである。しかもそれは誰もが避けて通れる道ではない。年齢を重ねるという誰もが当たり前に通る道なのである。それだけ、人生における年齢というハードルは高く険しい。

 

   つまり、何が言いたいのかと言えば、退職はできるが転職はできると思わない方がいいということだ。転職できている人でも、新しい職場で邪魔者扱いされるのがオチである。それなら自営業という選択肢を取る人もいるだろう。それもいいが、それが出来るならハナから実行しているはずである。つまり自営業を理由に退職していないということはもはや自営業では上手くいかないと思った方が賢明である。

 

   そうなるとどうなるか。いくら一流企業で多額の退職金を受け取ったところで、先ゆかなくなるのである。アルバイトで食いつなげばいいという人もいるだろうが、それもまた、若い人のように体を酷使することになり、年齢制限を否応なしに意識せざるを得なくなるだろう。誰もがいつまでも若く、健康的に居られるわけではないのだ。そして誰もが遅かれ早かれいつかは死を迎えるのである。それなら、なるべく晩年はゆったりと過ごせるよう仕事の内容も吟味すべきである。

 

   ここまで書いておいて、わたしはどうだろう。妙齢にさしかかり、私の人生もほぼ半分を過ぎた。両親は健在だがそれもいつまで続くかわからない。わたしはわたしの老後をイメージしつつこれからを過ごすしかないのである。それはどんなイメージなのか。ここでハッキリと言えないところがやや頼りない気もするが、それでも今できることは私自身の鍛錬である。それは来るべき次の10年のわたしを助けるであろう。いまはまだギリギリ体力的に無理ができる時だ。だからわたしは精神面の脆さをしっかりとケアしながら、日々鍛錬に勤しみつつ、老後をいかに生きるべきかをとい続ける日々なのである。

 

それじゃぁまたね(了)


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