ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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『FF16』発売日が2023年夏に決定。最新映像でバハムートやオーディン、ガルーダなど多数の召喚獣が登場【State of Play】 | ゲーム・エンタメ最新情報のファミ通.com

 

16で見せたい世界とは。

   本日行われたstateofplayでついに追加情報が発表されたファイナルファンタジー16。今回の発表は、あくまで追加情報である。主にバトル周りの追加情報だ。ただそれだけの情報すら、この1年近く発表されて来なかったのである。吉田直樹氏の「来年の春には…」という宣言は概ね合っていたということになる。当初は3月かなって思ってたけど。

 

    いやいや、情報提供が滞ったところで、発売日は宣言されたわけだ。来年の、2023年の夏である。何月何日まで言わなかったことには吉田直樹氏らしい様々な計算がありそうと感じた。彼はこういう大事なことは伏せるのだ。それは期待感を煽りたいという目的もないわけではないだろうけれど、それ以上に発売日をズラしてファンを悲しませたくないという吉田直樹氏のらではのファン目線の賜物であるとわたしは思っている。さすがである。思えば、ファイナルファンタジー14暁月のフィナーレを延期すると発表したときの彼の本当に申し訳なさそうな顔つきを見る限り、それはビジネスマンの顔ではなく、単に1ファンが発売日を延期されたことで悲しい気持ちになるそれだった。まさに自分事として悲しんでいたのだ。だからこそ、様々な非難が巻き起こってもおかしくない事態であったところ、ほぼ無風という結果となったのである。吉田直樹氏が泣いて謝るのだから仕方ない。1番悔しいのはきっと、他ならぬ彼に違いないと分かるからであった。

   

   さて、ファイナルファンタジー14の話はこれくらいにして、今日のファイナルファンタジー16の話をしよう。「ドミナンス(読み方合ってる?)」と題されたトレーラーは、主にゲームシステムを示すものとなった。アクション性の高いバトル、映画さながらの迫力の演出が絡みつつもプレイアブルと断言した。つまり、見るだけのムービーではないということ。ムービーの中に入り込み、自らの手によって操作することができるアクションゲームであることの宣言である。今回もっとも高い熱量で伝えられた情報はそれであつた。逆を言えばそれだけである。つい、ファイナルファンタジーと聞くと、ドラマティックなムービー、圧倒的なストーリーを期待するあまり、トレーラーにも過剰な演出を求めてきた。つまり、ムービーでサプライズしたいというニーズは少なからずあったように思う。その最たる例が、ファイナルファンタジー7リメイクのそれだった。それらのムービーショックがあったか?と言われれば、その点については無かったと言わざるを得ない。確かにバトルシーンは見られた。とんでもなく高精細なグラフィックで描かれたバトルシーンは思わず面白そう!と両手をたたいて歓迎したくなるものだった。はやくプレイしたい。そんな気にさせるのには十分すぎるトレーラーであったと言える。だが、わたしはここで敢えていいたい。吉田直樹氏のする事は基本的に全肯定するわたしであるが、それでもなお、ファイナルファンタジー16として描きたかったモノ。世界観。得られるであろう体験まで踏み込んで欲しかった。それを映像だけで説明して欲しかったと思うのだ。

 

   というのも、ファイナルファンタジー16が描きたかったことはまだ謎が多い。大人のダークファンタジー。それはいい。しかし、その辺に対する答えが、超巨大召喚獣同士のバトル!であれは、それは疑問であると言わざるを得ない。つまり、枝葉だ。怪獣バトル好きでしょ?は、イコールで大人のダークファンタジーであるとは僕は思えないのである。そういう要素があってもいい。がしかし、それがファイナルファンタジー16が最も伝えたかった「新たなファイナルファンタジーのあり方」であるのなら、それは疑問と言わざるを得ない。ファイナルファンタジーとは何か。ファイナルファンタジーをもう一度大人の、我々の、そして、日本人の、日本のファンタジーとして世界に発信することが求められるまさに最高難易度を誇るゲームコンテンツである。それが単に高画質で作り上げた怪獣バトルだと言われると、特撮好きな大人を喜ばせるだけではなかろうか。あくまで、これはファイナルファンタジーの最高峰でなくてはならない。ファイナルファンタジー15がそうであったように(たとえ、それが未完と揶揄されたとして)、新たな挑戦を含んだものであって、常にチャレンジャーであることが求められるはずだ。

 

  この部分について、まだ謎が多いこともあるのでここでどれだけ語っても無駄であることは承知している。この辺りで終わりにしたい。だが、このファイナルファンタジー16として何を見せるのか?と言う問に対する答えを吉田直樹さんのコメント(文字)で見ることが出来た。それは、「絶叫マシン、ジェットコースターのような体験」だそうだ。めくるめくアクション、めくるめく展開、息をつかせない派手なシーンの連続。それらはかつて少年だったわたしたちの今の胸を踊らせるような全く新しい体験なのか。かつての子ども心をくすぐるだけの懐古主義的エンタメのリブートなのか。そこについての問はまだわからないままだ。

 

   追伸。スタッフ一覧が公開されている。中身を見るとなるほどファイナルファンタジー14からのメインスタッフが揃っているようだ。コンポーザーに祖堅正慶氏を起用していることはサプライズだろう。ますますファイナルファンタジー14との差別化が、オンラインゲームか、そうでないか、だけになってしまうのではないかと危惧しているのは私だけだろうか。これは、ファイナルファンタジーの最新作である。エオルゼアの最新パッチではない。祖堅正慶氏を嫌だと言っているつもりは無いけれど、吉田直樹氏がこの人生をかけた大きなプロジェクトが成功することを今から願ってやまない。と、同時に、ファイナルファンタジーはどこへ行こうとしているのか?という問いは未だ霧の中である。

 

それじゃぁまたね*˙︶˙*)ノ"


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