ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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またしても、いい音楽と巡り合ってしまいました

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またしても、いい音楽と巡り合ってしまいました。

運命、というほどに僕はロマンティストを気取っていませんが、

僕の人生では、自分自身のそれまでの感性を覆す運命的なCDが存在します。

その、一枚に選んでもいいのかもしれません。

殿堂入りするようなCDは、すぐにはその真価を理解できずに、

数年経ってからその価値を見出すこともよくあることです。

最初に出会ったときに、なんらかの違和感なり、ひっかかりなりを感じるもの。

それが、やがて、忘れられない、大切な一枚へとなるのです。

昔ほど、情熱的に音楽と向き合うことがなくなった昨今ではありますが、

ふいに、こういう出会いがある。だから、やめられません。

学生時代みたいに、音楽にすべてを捧げられる時間は

それほど取れなくなったけれど、

あのときの感動を、今も同じ気持ちで探し続けている自分がいます。

それは、大切にしたい。

スピードこそ、ゆるやかに下降していくけれど、

ほかに大切なものができて、音楽ばかりにかまけていられなくなることもあるけれど、

音楽は、いつも、僕の、心の中に決定的に欠けたピースが今もあるということを

再び思い起こさせてくれる。

自分とは何か。

自分が求めているものとは。

そして、自分とは、どう生きるのかという命題への第一歩として。

なによりも雄弁に、どこまでもまっすぐに、

具体性はないけれど、夢物語と呼ばれることもあるけれど

それは、確かにあると思う。

自分の理想に近づくための、イマジネーション。

人生にイコールの等価値で語られるほどのクリエーションの産物。

音楽。

今日はいつにも増して詩的になってしまいました(^^)。

許してください。

いい音楽を、伝えるにはどうしたらいいのか。

これも、長年ずっと考えている難問でもあるのです。

過小評価せず、かといって過大評価することもなく。

ありのままを伝えること。

…とにもかくにも、中孝介さんの「ユライ花」です。

ファーストアルバム、のようですね。

帯には「地上で最も美しい歌声」とか、

「~今日の終わりを結ぶ歌 あなたの明日を紡ぐ歌~」とか

書かれています。さすがに地上一というのは大げさだと思います。

美しい、というか、個人的には、純度が高い、透明度が高いというイメージです。

日本、それも、国内でも特殊な文化を築き上げてきた、楽園の地、沖縄。

その沖縄のゆるやかな時間の捉え方、人生の過ごし方がにじみ出るような

沖縄民謡の独特の旋律。

もしかして、日本人が遠く昔に置き忘れてしまっていたことのような

大切なもののような、懐かしさと、愛おしさを、古さを逆に新しさに変えて、

21世紀の日本の今にそよ風のように響かせてくれます。

中孝介さんは、ヴォーカリストであるのと同時に、

セラピストとか、カウンセラーとか、そういう

人の心の疲弊感、焦燥感、不安や悩みに、実に敏感な感性をお持ちなんでしょうね。

その、人の心の隙間をそっとなでる、人肌みたいな声です。

イマジネーション。

中孝介さんのパーソネルがそうさせるのかもしれないですね。

人間力、かなあ。

ここに収められている12編の楽曲には、

沖縄が長年紡いできた「人生の答えのヒント」がギュッと濃縮されていると思います。

確かに、ポップすぎるかもしれません。

でもそれは、いろんな入り口を用意してくれた、

中孝介さんなりの、サーヴィスだと思います。

入り口は広く、奥行きはとほうもない。

そのほうが、気づいたときの感動は大きいですから。

自分は沖縄に行ったことはありません。

でも、聞くにつけ憧れは募るばかりです。

いいちこのCMでお馴染みの「花」を含むこのアルバムは、

日本の音楽シーンに大きな一石を投じる力を持っています。

決して派手さはないけれど。

じわり、じわり、心に澄み渡っていくことでしょう。

本当に必要としているひとにこの音楽が届くことを祈ります。

そして願わくば、そのひとの宝物になりますように。

…うーん。

やっぱり、いいものを紹介するのって、

難しい。

人間のにおいがする音楽です。

中孝介さんの「ユライ花」、絶賛発売中です(^^)。

なーんちゃって。