そうしないと心が折れちゃうから。
綴る。
行くも地獄。退くも地獄。
前門の虎後門の狼。
どちらを選んでもイバラの道。
人生はそういうものと思う。
同じ地獄なら新たな地獄を行くほうがいい。
同じ地獄をぐるぐる巡りたくはない。
新しい地獄を巡りたい。グレートジャーニー。
わたしは何がしたかったのだろう。
新天地を求めたかった。
自分に自信があった。
出来ると思った。
それなりに歓迎されると思った。
道はいくつでもある。と思った。
結論。
新天地は届かなかった。
自分に自信がなくなった。
出来ると思えなくなった。
歓迎されなかった。
道は。
せいぜい、ひとつしかなかった。
ようやくつかんだ。細い道。
その両脇は切り立った崖。
向こうには微かに光が見える。
そんな、奥の細道。
誰からも喜ばれず
誰からも期待されず
なぜここに立ち、
なぜここを目指すのか、すら
忘れてしまった。
それでも、わたしの目指すべき道だと
信じて。それだけの理由で。
信じられなくなったら。
それは何のためだよ。
信じられるだけの。
理由。チカラ。情報。未来。
それらは、待っていても来ない。
自分で勝ち取っていかなくてはならない。
当たり前だけど。
当たり前だった。
わたしはいま、一枚の内定通知書を
握り締めて立っている。
その先には細い道。
退路は、ない。
それでいい。
それでいいと思ってここまできた。これまでの３ヶ月。
無駄だったか？
いや、模索は必要だ。
だからといって、
この悪条件の道をあえて選ぶことに
意味はあるのか？
その先に何があるのか。
行くも地獄。退くも地獄。
前門の虎後門の狼。
どちらを選んでもイバラの道。
なら、前に進むしかないのだ。
自ら絶った退路。
自らあけた地獄の門。
その結論、その結末を知る、見る。
その権利は、いま、わたしにある。
逆に言うと、その権利を得るために
ここまで戦ってきた。
「Give me liberty, or give me death」
これぞ、グレートジャーニーの命題なのだと
強く。強く。心に刻んで。
そうしないと心が折れちゃうから。
心が折れたら、だめだから。
またね（了）
