会社を滅ぼす「無礼な新人」を見分ける方法 | 就職・転職 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
無礼とはなにか?
誰の何に対して誰が無礼だと
判断するのか?
仮に、新入社員の態度に対して
先輩社員が「その態度は無礼だよ」と
教えたとする。これは普通か?
先輩社員はその新入社員の態度が
誰に対して無礼と言ったのか?
その新入社員の態度に対して
無礼だと感じたのはその先輩社員であり
その先輩社員にとっての無礼だとすると
それは会社のルールとして判断された
ものなのか、それとも個人の尺度によって
判断されたものなのか?で異なる。
すくなくとも、指摘をされた側である
新入社員はそれが会社のルールなのだと
理解する他ないため、たとえその先輩社員が
自分自身の感覚によってその指摘をしたとしてもそれは新入社員の中ではある程度の正当性を持って信じるしかないのである。
もし新入社員の中で「これは本当に無礼な態度と言えるのか?」と疑問が生まれそのことをさらに上司に確認したとすると話はさらにややこしくなる。先輩社員側からすると自分のことを上司に「告げ口された」と感じる人が大半だろう。それはどうしたって新入社員への風当たりを悪くする。つまり、無礼な社員とは一体どちらなのかということだ。図らずも無礼と取られる態度で指摘を受けた新入社員がいたとして、そのことを反省し改善出来たとしたらそれは無礼な社員を採用したことになるのか?無礼な態度を指摘され納得できずに上司に相談した場合のこの指摘した側の先輩社員は無礼であることを盾に結局はその新入社員を陥れるのではないか?その態度は結局のところ、新入社員に対して無礼だと言えるのではないか?つまりここで気にするべきは「無礼な態度は誰しも取ってしまう失敗であり指摘されたら改善すれば良い」のであって、この筆者が言うような「無礼な社員が会社を壊すので採用するな」では決して、ない。無礼だとするその根拠が明確でない限り、指摘すべきではないし、指摘された側もなぜそれが無礼なのかを真剣に考えて、そこに正当性があるのか見極める必要がある。すくなくとも新入社員側は判断基準が乏しいのでなんでも鵜呑みにしがちである。その事は新入社員に問題があるわけでは、決してない。その問題を長い間放置してきた会社の体質の問題であり、引いては先輩社員側のモラルの問題なのである。このことを引き合いに出して新入社員が偉ぶることはあってはならないがすくなくともこの事実を先輩社員は重く受け止め、この問題が持ち上がってきたことを素直に喜ぶべきであろう。そういった、無礼だ、無礼ではないという視点は常にアップデートされうるものだからである。また、無意識にそのことが放置され助長を許すと、それこそが会社を内側から破壊しうる時限爆弾になってしまうからだ。
もう一度言おう。
無礼だとは、誰が感じたことなのか?
指摘する側はそのことをよく考えて
指摘すべきであるし、
指摘された側はなぜそれが無礼だと言われたのかを真剣に考えなくてはならない。
場合によってはそのことについて
ディベートを行い、よりよい選択肢に向けて
お互いにネゴシエーションすべき事案である。
決して。
放置してはいけない、
時限爆弾なのである。
私はそう思っている。
できれば先輩社員方も、
その気持ちで常に新入社員側に
立てる人であって欲しいと
切に願う。
以上。転職組からのお願いでした。
それじゃあ、またね(了)