ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「成果ないけど頑張った」は高評価か? ハイブリッド型人事に限界|日経 ...



人事制度は、変われるのか?

 

その結論部分がこちら。

 

このような「ハイブリッド型」は、主観的であいまいな要素が含まれているので、極論すれば人事部や管理職の胸一つでどうにでもなる。企業や管理職にとって都合がよいシステムだ。

 

(中略)

 

 しかし、その弊害は小さくない。まず裁量が大きいゆえに選ぶ人、評価する人の見識や評価能力が問われ、相手の不満や不公平感を正面から受け止めなければならない。また何が評価に響くかわからないので相手は萎縮して受け身になり、素の自分を出さない。それが採用のミスマッチを招いたり、社員の能力発揮を妨げたりする可能性がある。

 

まさにこれ。

いま日本の全ての企業が抱える問題に思える。成果主義では厳しすぎる。プロセス重視では不公平になる。その結果として日本が独自に進めてきたのは「ハイブリッド型人事制度」。つまり評価基準をブラックボックス化させることで不満を回避しつつ、総合的に判断していく人事制度である。

 

けれども、評価される側の立場からすると、なぜこの評価になったのかが分からなければ、自身のキャリアイメージにフィードバックさせることなど到底できるはずもない。結果として全体的な士気は下がる。そのうえ、冒頭のような弊害を産む。

 

その結果がいまいちパッとしない今の日本だとすればそれはかなりヤバいと思っていい。

ただ、その指摘を受けてなお、どうしようもできない日本企業が多いのが事実。

小回りが効きさらに大胆な改革案を断行できる中小企業のほうがその点においては秀でているといえる。しかし、その場合は先に述べた弊害を覚悟せねばなるまい。

 

それじゃあまたね(了)