70年代~80年代に誕生した、史上最高のSF映画7選(MEN’S CLUB) - Yahoo!ニュース
私にとってSF映画とは、映画の進化の歴史そのものだ。
70年代の最後の年に生まれている身として、SFとは映画である。映画の歴史そのものであるといえそうだ。たまたまわたしが多感だった頃に、映画は花開いていた。ターミネーター、バック・トゥ・ザ・フューチャー、ロボコップ、スターウォーズ、ET、エイリアン、トータル・リコール、ブレードランナー、それらは全てSFと呼ばれた。
わたしにとってSFとは、イコールで映画だった。映画とは、ありえない世界を現実味のあるストーリーで見せてくれる魔法の場所だ。そこではありもしない世界がリアルに、そして目を見張るほどのコンピューターグラフィックスによって再現された。どこのゲームセンターにもないような高精細かつダイナミックな新世界が私の目に飛び込んできた。それは8ビットのファミコンでは到底表現出来ない世界だし、どことなく人間味というか、コメディのような、アメリカンジョークに彩られた華やかな世界観であった。わたしはそれらを映画館で見ることで、知らない外国の世界に思いを馳せた。自由でオシャレで未来感に溢れたバック・トゥ・ザ・フューチャーなんかは、私の心をときめかせた。
その頃の日本の映画はよく知らない。
わたしは、やはり非現実的な世界観に浸りたい。その頃映画館では、風の谷のナウシカや、天空の城ラピュタ、となりのトトロなんかが大ヒット。日本の映画では、アニメとそこに流れる素晴らしい音楽によってわたしのSF欲は満たされていった。
映画体験は今でもできる。だが、あの頃の映画とは違う。熱量、と言えばいいのか。映画に対する期待感はいまや、インターネットデバイスの動画ストリーミング配信による手軽さ、およびコロナに対する恐怖から、もはや風前の灯火ではあるのが、どこか寂しい。
わたしは映画は映画館でなくてはならないという持論がある。素晴らしい映画は音響が素晴らしいからだ。そしてそんな素晴らしい作品を作った人に敬意を評して少しでもお金を落としたいので。
それじゃぁまたね(了)