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「漆黒のヴィランズ」が完結し『FF14』は紛れもない『ファイナルファンタジー』となった。新米ヒカセンが味わった7年間の物語(ネタバレあり) | AUTOMATON



ファイナルファンタジーとは何か。

私はこのコラムが好きだ。ややもするとこ難しい言葉を並べて、けむに巻いただけの駄文になりがちな文書を見事にコラムに仕上げている。確かにある程度は難しい言葉になってはしまっているのだが、随所から作者がファイナルファンタジーについて正直にかつ、真摯に謎を解き明かそうとする姿勢が見受けられる。

 

この文章に出逢えたことは私にとって奇跡である。と同時に、わたしがファイナルファンタジー14の7年という歴史の中で約半分弱の3年しかいないことを差し引いても、わたしが経験してきた3年をこの文章は網羅していると感じた。とにかく単調で変化に乏しくやらされ感のほとばしる新生編。ここで挫折する人が多いらしい。たしかにつまらない。ファイナルファンタジー14カンストしてからがようやくゲームの始まりとよく言われた。カンストするまでの道のりすべてがチュートリアルである、と。それはつまり本編とはそういうものだというある種の「諦め」であったと思う。わたしも、メインクエは面白くないものだという考え方が根底にあったので、苦痛ではあったもののやり遂げた。それは、2017年の夏。当時は紅蓮のリベレーターの発売が控えており、その最新パッチに追いつきたいというモチベーションだけがわたしを支えた。つまり、ストーリーには期待していなかった。

 

そうして走り抜けた新生編。ようやく次パッチである、蒼天のイシュガルドに行ける〜と思いきや。おかしい。何時間やってもたどり着けない。おかしい。気づけばまた数日が経っていた。やっとの思いでイシュガルドと思ったときには、ストーリーのせいで心が折れてしまっていたのである。ストーリーが!わたしの心の姫君、ナナモ様があんなことになるなんて!!ゆるせねぇ!!!おら、絶対にゆるせねえ!!!!  なーんて。心折れるどころかむしろ燃え上がって燃えたぎってたわたしは、イシュガルド本編の暗く冷たい空気感はまったく飲み込めず、むしろはやくナナモ様のその後、ラウバーンを救いに行こ?と催促する始末。つまり、蒼天のイシュガルドもあまり頭に入ってこなかったのである。すまん。オルシュファン……。私が蒼天で盛り上がったのは後半のラウバーンの壁ドンシーンだったということを付け加えておく。

 

そして。念願の最新パッチにたどり着く。紅蓮のリベレーター!!!それは、ラウバーンの故郷というではないか!そんなのバリテンションあがんで!!!しかも、クガネっていう日本モチーフの場所あるってゆーやん!?しかもしかも。海の中に入れるってゆーやん!?!最高かよ。海怖くて、紅玉海の竜宮城まじに怖くてなかなか行けなかった←。

 

イダ、リセの話にややもたつく所はいなめなかったにせよ、敵大将のデザインよき。美青年は大正義。まあ、おかしな人だった、というのはお決まりのオチすぎて下げぽよではあったけどね。でも、神竜戦はとてもかっこよくて文句なしの激アツバトル!曲もほんとに今聞いても震える。わたしのハイライトは完全に紅蓮のリベレーターだった。(異論は認めますよ?)

 

でね?去年。漆黒のヴィランズです。……うん。漆黒ね、漆黒。闇の戦士となるのだ!っていうトレーラーに痺れたわたし。そして悠久の風ですよ?テンション上がらざるを得ないですよね!!!ついに私のターンだと。そう思ったわけです。あの!FFIIIを超える何か、あのFFIIIを思わせる何かがあるのだと思ったわけです。そして蓋を開けてみると……(時間停止)……ああすみません。率直にいいます。ちょっと何が言いたいのか分からないというのが最初の感想でした。つまり。新生編をまあこんなもんかと素通りし、蒼天編をすっとばし、紅蓮編でようやくFF14の魅力が分かったわたしです。それはなにか?ファイナルファンタジーらしくないことです。ファイナルファンタジーらしさとはなにか。常に新しいことに挑戦して、過去を否定する作品群です。ファイナルファンタジー14はこれを否定しました。つまり。過去を掘り返していく。新しいシステムを作……、らない。とにかく過去のファイナルファンタジーが作りあげた遺産、遺構、様々な欠片を拾い集めて、いい所だけをぜんぶくっつけたような、まったくもってファイナルファンタジーらしくない、ファイナルファンタジー。もっと言えば外側から見た人が作った、ファイナルファンタジーの再定義でした。や。否定的に聞こえたならごめんなさい。否定してない。むしろ、外側から見た事でフラットに、平等に設計し直せてる。ここが、副産物的な魅力となってる。ファイナルファンタジーらしいエッセンスは持っててもファイナルファンタジーらしくない。ファイナルファンタジータクティクスもそう思ってた。だから?亜種としての振り幅がとんでもなく見事。ファイナルファンタジーってこんな感じっしょを二重の意味で裏切ってる。え?ファイナルファンタジーらしくないやん。え?ファイナルファンタジーやん。ファイナルファンタジーじゃないぞ?!みたいな。

 

だからね?漆黒のヴィランズはまだ私の中で消化しきれてない。紅蓮のリベレーターみたいに綺麗な街や異国情緒溢れる雰囲気は、ない。どこか見た事あるような偽物の世界。第一世界は原初世界の劣化コピーみたいな世界。だから、綺麗な世界を見たかった私は物足りなかったのだと思う。

 

世界中の綺麗な場所を見て回ろうという冒険ではなかった。ひたすら抑圧された、不思議な世界を理解できないままに、そういう世界というある種の諦めを余儀なくされた。それは新生編で感じたそれと全く同じであった。やらされている。わたしは戦えない。戦う理由がない。その言葉通りの話だった。なぜ戦うのか?第八霊災を起こさないため?ううん、わたしが黒バラで殺される未来を否定するため??それがよくわからない。その展開に実際に私が遭遇するようなストーリーだったら、また違ったかも。あくまで回想というか話の中だけで語られただけ。本当かどうかすら。怪しい。そして、別世界に召喚させるとかいうウルトラC技。そして別世界の過去に遡って飛ばされたラハ君。そのための犠牲は尊い物だったけれど、その前提の黒バラ→第8霊災が腑に落ちなかった。最後まで。そこも体験したかった。原初世界で。まあわがままなのかしら。たのしい時間を過ごせてるからいいとしよう☆ 楽しい時間?それはおしゃれ装備を着てSSとりまくることだから〜〜!

 

なんにせよ。ファイナルファンタジー14、7周年おめでとうございます!!!

 

 

それじゃぁまたね(了)