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社会保障をすべて廃止し「ベーシックインカムに一本化」改革に潜む罠(マネーポストWEB) - Yahoo!ニュース



ベーシックインカムがなぜ非難されるのか

ベーシックインカムという考え方の是非を問うために、必要な前提条件を揃えなくてはならない。まず、BIは最低限の生活を保証するのか? 社会保障制度を見直して段階的に廃止、失業保険、生活保護、医療費補助、そして年金を無くすことで生まれた財源を当てる。失業保険は失業したときにしかもらえない。生活保護も貰いづらい雰囲気があって使う人が少ない。医療費の自己負担軽減は障がい者や高齢者、持病がある人は負担増だ。それが予測できる時点で最低限の生活を保証期待できない。むしろ厳しくなる。毎年増え続ける医療費をこれ以上増やせない。だから全員に配るから打ち止めにしたい。結果として政府としての出費は抑えられる。この考え方は自己責任論そのものだ。それについてやんややんや非難する論調が目立つ。確かに社会保障制度は質の低下を免れないだろう。だからBIは愚策か? 竹中平蔵氏が唱えるのは、国民を欺きつつ、実の所、社会保障制度に対する予算の削減である。国力を考える時、社会保障制度を厚くすることが、国力を高めるのかどうか。答えはわからない。ただハッキリしているのはこのままではジリ貧で国力は衰退するのは間違いないということ。それならば必要なところに必要な予算を回すため、手厚い社会保障制度をここでデチューンしておく、という考え方であろうと思われる。確かに郵政民営化は結論からいえば愚策だった。税金を蝕む病巣だったから民営化という名のもとに切り捨てただけだったと今は思う。つまり、今回のBI論も、郵政民営化も、結局のところ、目指す目的は同じであると私は思う。税金の無駄使いを無くす。ただそれだけだ。それによって社会保障制度のサーヴィスの質が低下する?当たり前だ。予算を削減するのだ。下がるに決まっている。それで浮いた財源を、経済を回すために全国民に配分するという寸法だ。わたしは無駄使いを無くして税金の再分配という意味では合理的に思える。7万が十分でないこともわかる。だが、予算を削ってるのだ。それくらいが限界だろう。わたしからすると、将来貰えそうも無い年金を貰わずに死ぬくらいなら、安くてもいいから払って欲しい。税金を収めた分は還元してもらいたいものだ。それが全く働かない人にも配られるのはまあ仕方ないと思う。それで何かを買って経済を回してくれればそれでチャラだ。ずるいとか思ったりもしない。また、BIだけで、生活しようとする人達がいてもそれはそれでいいのではないか。ますます仕事をやろうと言う意欲が失われる?いまのままやっても意欲なんて湧いてこないんだから同じだろう。それなら最低限の生活を保証してくれる(という額でもないが)制度があればまだ幾分かマシなのではないか。どちらにせよ、年金制度はもう頼れない。老後が心配なのは皆同じである。同じならまだいいと私は思う。同じじゃない人がいるほうが事態としては深刻だ。

 

それじゃあまたね(了)