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7割が転職する時代、日本人につきまとう「孤独なキャリア」問題(BUSINESS INSIDER JAPAN) - Yahoo!ニュース



孤独なキャリアは世界の非常識。

この言葉、すぐには理解できなかった。孤独なキャリアとは何か。仕事を進める中でどのようにキャリアを積んでいくのか。その過程の中で孤独になってしまい、キャリアイメージの渦に飲み込まれて不安ばかりが渦巻いて何も出来ない孤独な存在になってしまうことを言う。そして、不安にかられた人は転職を諦めてしまう。それは自らの意思や努力や力によって自分の未来を切り開いていけるのだという自信が備わっていないからだ。それは長らく自己責任論で片付けられていた。自分の未来を切り開くための努力が足らないのだ、と。だから自分でキャリアをイメージして自己研鑽せよ、と。しかし、この記事はそこを否定するものだ。キャリアはなにも孤独に積み上げるものでは無い。時に会社を超えて語り合い、時に学生なども交えながらどうやって今よりも高みを目指すのか。言い換えれば、どうやってなりたい自分になるのか。そんな周りを大きく巻き込んで進んでいくのが世界のキャリアだという。非営利の団体や施設、キャリアサポートが充実することで、例えキャリアに失敗してもサポートが受けられる。また、必要に応じて相談ができる環境がある。それこそが世の中の流動的な人材の潤滑油となって、社会をより、健全化させているというのだ。確かにその指摘の通り、日本では転職は自己都合と言われ、蔑まされる。なんであいつは途中で辞めたんだ。根性が足らないのだ、意気地無しだ……などと後ろ指を刺される。または、会社に残って耐え忍ぶ方が美徳であるという論調すらある。それは年功序列が成立した時代の名残だ。いまはそれは崩壊しつつある。ジョブ型雇用の本質はまだ掴みきれてはいないのが実際のところだが、その言葉が意味するところも、会社に何年居たか?ではないだろう。つまり、今社会で頻繁に使われるジョブ型雇用や、転職ブームというのはあくまで会社都合によって推し進められている流れだ。それは従業員のためでは決してない。断じて、ない。だから安易に割増退職金に踊らされて退職すべきではないのであって、キャリアイメージは慎重に考えなくてはならないものだ。ところが、いざ!転職だとなると、転職を本気でサポートしてくれる人は皆無だということに気がつくだろう。転職サイトや求人サイトは報酬の高い求人に採用させることを目的とするし、その人にあったキャリアプランなど提示はしてくれない。そのため、転職はいつも孤独だ。えいやっと勢いでやるものだ。その先がいかに地獄で。過酷な世界だったとしても。いまの安寧秩序をかなぐり捨てて旅立つ、冒険者になれ、と言われてもそれを決意できる人などよほどの向こう水か、過信だろう。わたしはその両方だったわけだが。しかしこのまま耐え忍んだところで状況は改善しないばかりか、悪くなる一方。政府もなにか対策を取るかといえば経済刺激策ばかりで、それもない。そうなればやはり個人の自己責任論が出てくる。それは日本の常識であって世界の常識ではない。そのことに気づくことは、自らのキャリアを考えるきっかけになるはずだ。例え気づくのが遅かったとしても、そのまま知らなかった振りをし続けて生きるよりはマジである。わたしはそう自分に言い聞かせている。正しいか?それはわからないけれど。

 

それじゃぁまたね(了)