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西野亮廣は「詐欺師」なのか? “傷つきやすい若者”がオンラインサロンにハマる背景(週刊女性PRIME) - Yahoo!ニュース

 

夢という商品を売るビジネスモデル。

わたしは西野亮廣さんについてなにか思うところはあるかと尋ねられたら、こう答える。特にない。と。わたしが彼について話すのはこれで何度目かだと思うけれど、西野亮廣さんがやっている事は、絵本作家だし、絵本作家の分業化だった。絵本を儲けるビジネスモデルに変化させた。クラウドファンディングの可能性を追求したこともある。オンラインサロンというビジネスモデルを作り、ファンクラブのあり方を変えた。ファンクラブのメリットを拡大解釈し、タレントの活動に直接参加出来る仕組みにした。これまでもバックヤードツアーとか、記念撮影とか、そのくらいならあったファンクラブ特典を、会場設営とか、そもそもの活動自体に参加できる権利(参加券)を有料で与え(かつそれが抽選でない)、ネームバリューのあるタレントが、世の中で活躍していく様をゼロ距離で見て、触れることができる。一緒に汗を流せる。そんな権利を販売するというビジネスモデルだと認識している。つまり、クリエイターとしての夢を一足飛びに与えてしまう夢を販売するというビジネスモデルだと思う。その点にこの記事の指摘がある。わたしはこの点について長らく言語化できていなかった。西野亮廣さんがやっている事はタレントが、一般人相手にお金を集めるというビジネスモデルであり、自身が有名タレントであることを最大限に活用した形である。集められたお金はさらに別のプロジェクトを動かすための原動力として使われ、さらにまた別の課金を要求していく。そのことで世界が変わると信じさせ、事実、映画は予想を超える大ヒットとなった。その事は事実だろう。だが、どうしてもうさんくさい。日本アカデミー賞をアニメ部門で受賞したとかもうその極みだろう。アニメ制作会社の4℃の素晴らしいクオリティもあるだろうが、やはりこの手の、日本アカデミー賞とか、音楽で言うと、日本レコード大賞とかというのは、事務所の持ち回りで受賞すると揶揄されるほど、不透明なものだ。吉本興業の何らかの力が働いたのでは……と勘ぐりたくなる。エンタメとは、そうやって人々の夢を実現させ、夢を見させるのが本質である。そのために巨額のお金が動く。楽しんだのだからその代償を払えといわんばかりに。もちろん作品は素晴らしいのかもしれない。だがそこにお金を投じることはそのエンタメに力を与えることとなる。映画に代表されるエンタメはそうやって夢をお金に変えて、続編製作を作り出していった。それはなにもプペルだけの話ではない。エンタメ全体が持つ、夢という商品の扱い方というだけだろう。わたしたちはまるでテレビのワイドショーを見るかのごとく、この話を〈見させられている〉。それは、詐欺だと指摘するアンチも含まれる。アンチが騒げば騒ぐほど視聴率が上がり、テレビはますます取り扱いたがる。信者もアンチも同時に存在するからこそ、その中心にある西野亮廣さんという存在は光り輝く。そのことを最も理解しているのだ。それを仕掛けたのは誰かという別の視点も無くはないのだけれど。とにかく、わたしは、西野亮廣さんを知ったのはvoicyだし、YouTubeだった。その語り口調に確信めいたものがあってなるほどと思わされることもあったので去年の今頃はかなりファンだったと思う。けれど会員になろうという気にはならなかった。彼から発せされる、なんというか独特のヤバさを、わたしは普段から知っている。何も彼だけではない。私の住む田舎でもいるのだ。若くてやり手と言われる人が。それらの人に共通するのは、とにかく自分好きで、あらゆる価値観は自分であり、ルールや常識を覆し、他人に優しくない人。そして、1度気に食わないことがあると烈火のごとく怒り、全ての取引を一方的にシャットダウンする人。わたしがこれまで出会ったクライアントにいる。それもひとりやふたりでは無い。その感じに酷似している。彼らはその後どうなったか?地域で生きることが出来ずにどこかへ行ってしまった。または、地域と関わることなく、全く別の地域と付き合っていくまさに陸の孤島状態。もしくはバチカン市国のような鎖国である。そんな風に西野亮廣さんがなるのかどうかはわからない。もしかすると違うのかもしれない。けれど1つ言えるのはわたしは関わりたくないということだけだ。わたしにはあらゆる面において彼の提供する夢は……強すぎる。

 

それじゃぁまたね(了)