ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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過酷な「希望退職45歳時代」 30代から始める3つのトライアル |NIKKEI STYLE

 

45歳の転職に見通しなどない。

この記事の結論を言えばこうだ。45歳で転職を強いられる人の多くはハローワーク経由で望まない低賃金の仕事にイヤイヤ就くことになる。もしくは運良く昔の同僚等の縁故採用を受ける形である。少なくとも求人サイトや広告からの華々しい転職など、ない。つまりはそういうことだ。あらゆるサービスが転職するなら今だといわんばかりに頻繁にCMを流す。いまの会社にいても未来はないと絶望させ、転職に踏み切らせる。そんな甘言に惑わされるのは決まって鳴かず飛ばずノンキャリ中年社員だろう。そうするといろんなサービスに登録してみるがほとんど書類選考は通らない。奇跡的に通ったところでも面接で通らないから面接に行くだけ無駄である。そもそも採用する気がないのだ。わたしはその辺の実感値を持っているので凄くわかる。面接官はこう思っている。どうせロクな仕事も出来ないから転職したんでしょ?と。だから最初から期待などしていない。スカウト型の転職ならいいか?答えはノーだ。むしろなお酷いと言える。メールではぜひ当社に来て欲しいと謳うが実際に面接に行くとなぜ来たの?と言わんばかりの冷遇を味わうことになる。これは予想だが、おそらく転職サイトのエージェントの差し金だろう。つまり、歓迎メールをしたためたのもおそらくその会社の人ではなくエージェント。ありがた迷惑、というわけだ。だから面接時にちぐはぐな対応となる。そりゃ幸せな転職になるはずがない。そうして貯金が底をつき、アルバイトで食いつなぐしか無くなるという地獄の負のスパイラルが待っている。途中で振り落とされた者、もしくは自ら階段を下りるような臆病者に、もはや誰も救いの手を差し伸べてなどくれはしないのだ。なにも脅かして言っているわけではない。私が実際に感じた事実だ。もちろんわたしは運良く次の職場を見つけることが出来たという意味ではそうでは無かった1人である。しかしそれはまぁ、奇跡的に助かったわけでは決してない。ある意味で地獄に落ちた。つまり、職に溢れてはいないというだけで、似たような結末である。私の唯一の救いを言うなら、自ら階段を降りたわたしは少なくない退職金を手にして(それでも数百万だ)、20代そこそこの若い人たちばかりの若い会社に高齢の新人として入社することで、自らの怠け癖を克服するべく、老体に鞭打つようなシャカリキな働き方をしている。おかげで心も体も休まる暇がない。裏を返せば毎日が勉強であり、訓練となってわたしは自分自身をトレーニングすることになっている。これはある意味で幸運だ。自らの殻に閉じこもり努力を怠ってきた私である。あのままあの場に居続けたところでスキルが高まることは決してないと断言出来る。むしろ衰えていく一方だろう。まだ三十年以上は働かなくてはならない年齢である。今のスピードの早い時代の変化に着いていくには勉強するしかない。少なくとものほほんと過ごしていい時期ではなくっている。だからこれからの10年は次の10念の為に苦労する時期と決めた。苦労、努力、鍛錬、わたしの人生においてこれほど似合わない言葉はない。それを前向きに、腐らずやろうと言うのだ。それはなぜか?今頑張っておけば10年後に笑える未来が来ると信じているからだ。それはすでに立証されている。わたしの20代の頃の苦労がそれだ。あのころの苦労のおかげで、30歳代はとても幸せに過ごすことが出来た。特に前半だけだったが。後半は怒涛の地獄のオンパレードで、ついに心が病む寸前まで追い込まれた。その経験から自分とはなにかを見つめ直すことが出来た。そしていま、再び努力をしようとしている。かつての20代の頃の自分のように。それが私だ。もはや後戻りなどできない。したくはない。話を戻そう。45歳で転職したわけではないわたしである。だがほぼ同じ年齢と言っていい。条件はまあまあ。給与はそこそこ。通勤時間もそれなりな、仕事をこのコロナ禍に見つけることが出来た。そのことは素直に喜びたい。あとは、自分の行動パターンを分析して無理せず無駄のない動きをしていく。元より、わたしは年下の人を年下だからと見下したりすることはしない。むしろ若いのにすごい人だと尊敬すらある。彼ら彼女らはわたしの若い頃より遥かに優秀であるからだ。45歳の転職に薔薇色の未来などない。そのことはゆめゆめお忘れなきよう。そうなる前に自分で自分を鍛えるか、その道で頑張れないのなら頑張れる道へすぐさま方向転換。このコロナ禍で日本の少子化は10年速まったらしい。このままでは日本人は滅亡してしまうかもしれない。それほど出生率の低下は大問題だ。社会全体を覆う絶望感、無力感を吹き飛ばすにはまず、我々中年の仕事ぶりを、その充実ぶりを滔々と、だがしかし熱意を持って次世代に伝えなくてはならない。わたしたちはそんな担い手となることを望まれていると私は思えるのです。

 

それじゃぁまたね(了)


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