ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「あるべき」論の解体、「ロールモデル」の消滅:日経ビジネス電子版



ロールモデルのパーソナライズと聞いてハッとした。

   これだ。この言葉だ。若い人たち(ここではZ世代と呼ぶ)がもがいていることは知っていた。それはオンラインゲームをしていて、SNSで触れるあらゆる質問から滲み出ているからだ。それは一言で言えば「迷い」である。

 

   もっとはっきり言えば、答えは見えているのに、そこに至る方法が見つからない。だから、悩むし、どうしていいかわからない。答えがわかるだけ余計に焦るのだろう。だから、ロールモデルを探している。しかし、100%納得できる生き方をしている大人がいない。部分的には共感できても、部分的に納得できない。だから、ツギハギよようにあらゆる大人のいい所を凝縮したような生き方をしたくなる。それが唯一の賢い選択だと思い込むことにして。それでも。やっぱりあの人の生き方はとても魅力的に思えてしまうのだ。しかし、結論から言えば、そんないい所取りの人生など存在しない。何かを得れば何かを失う。この人生のルールはいつの時代も変わらない。

 

    ではどうすればいい?と問いたくなるだろう。ではどうするか。セオリー通りに言えば、やはり自分自身の内面との問いかけを繰り返すしか方法はないと思う。なぜなら自分の納得のいく選択肢は自分自身に聞かなければわからない。しかも、誰も教えてはくれないからだ。誰かを手本にすることは悪くない。だが、心酔するあまりまるまるコピーしたような言動では、そこに「あなた」は存在しない。そうなると、自分の人生なのに、自分のいいように生きている実感が得られないばかりか、何かつまづいた時に心酔する誰かのせいにしてしまう。それでは、いつまで経っても自分らしさは獲得できないだろう。

 

   わたしはどうなのか?わたしの若い頃は迷わなかったのだろうか。残念ながらそんなことは無い。むしろ、誰よりも迷っていた。自分らしく生きることの難しさを身に染みて感じていたからこそ、常に自分に問うこととなった。「果たしてこの選択は私らしい最前の選択だろうか」。この問はそんな苦悶の日々から生み出された私なりの処世術と言っていい。

 

   分かりやすく言えばわたしは私を信用できず、自己分析本による客観的な自分を自分だと思い飲むことにした。よくある、占いだ。それは恋愛運とか、仕事運とかそういうものではない。私という人間は分類するとどの属性にあるのか?ということを調べるための占いだ。当時は動物占い、とか呼ばれていたけれど。

 

    とにかくなんでもいい。自分以外の信じられそうな文献から自分を客観的に見つめてみる。そうしていく中で自分の強みや、弱みを知り、そして、自分の理想のパートナー像も組み上げていく。あまりにも恋人が出来なさすぎて(今思えば当然だが)、異性であればほぼ全ての人に声をかけて回ったくらいだ(そんなことをしたのでかなり変人扱いされたが)。

 

    そんな努力の甲斐あって、私のレベルを知ることが出来た。それは恋愛市場における私の戦闘力の把握と言っていい。それで私程度の人でも相手にしてくれるレベルはどのくらいなのか?という客観性を手に入れることが出来た。そこから、自分からアタックを繰り返す中で、逆に相手から寄ってくる人はいないかと待ち構えるようになっていく。また、(これもまたよくある話だが)、恋人がいる人には恋人候補が寄ってくるという理論も活用した。つまり、恋人がいる(振り)だったり、友達以上恋人未満を恋人だと言い張ったりしたわけである。

 

   そろそろ結論。わたしのこの人生観は誰かのコピーではない。私の中で何度も何度も練り上げた私なりの答えだ。いまは、情報が溢れている。そこには見るべき内容のものもあれば、スルーして構わない誤情報も多く含まれている。まずはそれらの中から自分にとって正しいと思える答えを集めることから始めるといい。それを誰かが批判したとしても気にしないことだ。誰かに批判された程度でコロコロと変えることはしては無意味である。それをしたいためにも、時おり自分の中に質問を繰り返して自分なりの答えを常に持っておくことが重要だ。誰かの意見に脅かされても立ち止まって考え、自分なりの答えを修正する。答えを途中で変えてはいけないと言ったが、それは他人に左右されて右往左往してはならないと言うだけで、意見を修正することは恥ずかしいことではないからだ。さて。選挙はどうなったかな。

 

それじゃあまたね(了)


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