ムジカのぶろぐ。By @ryoushitsu

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「最近どう?」この問いにどう返すか…頭の悪い人がやりがちな雑談トークの失敗例 「気の利いたこと」を話す必要はない | PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)



雑談はキャラでいい。

   この一言にハッとさせられた。いや、救われたと言っていい。わたしは雑談が苦手だった。とにかく避けていた。だから人がゆるく集まる飲み会が苦手だった。ゆるく知っている人が集まる会は雑談しか生まないからだ。そしてついにわたしは飲み会だけでなく、飲み会の上位互換である同級生との同窓会に強い拒否反応を感じるようになぅた。そしてわたしは人知れず地元を離れることになった。それは今思えば、全て雑談から逃げるためであったのである。

 

   当時の私は、雑談の良さがまるでわからなかった。いや、今もわかっているかどうか怪しい。なるべく避けている。雑談が苦手なわたしは、大きく2つの判断を迫られる。ひとつは会話に参加しない。もうひとつは無理して話を合わせる、である。また、当時は雑談を避けていると相手に見透かされると相手を怒らせたり、失礼にあたるのではないかと怯えていた。だから前者の無理して話を続けようとしてしまうタイプだった。そのおかげで。わたしは飲み会ではしゃぐタイプ(つまり飲み会大好き)と思われていた節すらあるのだ。滑稽の極みである。

 

    無理して会話していることがバレたくない。そう思って話す内容は当然面白みにかける。無理があるのだ。相手は笑っているかもしれない。だがそれは同調ではない。嘲笑である。この人はなんでこんなに無理して道化を演じているのだろう。そんなふうに思われていたに違いない。わたしは相手を慮る(おもんばかる)ように見えて実は、相手を見ていなかった。誰を見ていたか?自分しか見ていなかったのである。

 

    だから自分本位の話しかしない。自分の興味がある話題しか話さない。普段寡黙なオタクが自分の好きなジャンルの話に饒舌になるあれである。情報交換は好きだ。だが、興味のない話を聞くのは苦痛だ。だから情報価値のない雑談は無駄である。当時の私の考え方はまさにこれであった。だがそれが相手にいかに失礼なことか、今となっては痛いほどわかる。雑談とは何か。雑談とは遊びであり、ゲームである。雑談とはキャラでいいのだ。

 

    この事実に気づくのに20年以上はかかった。そのことをこの記事は指摘している。誰も私のことを本心から理解したいとは思っていない。それは私も同じだ。相手のことなんてまるで興味が無い。ではどんなことに興味が湧くか?それは相手と過ごす時間を楽しいものにしたいという気持ちである。つまり、ちょっとしたこの空き時間を2人ないし数人で共有するのだ。つまらない時間より、楽しい時間がいいに決まっている。だから楽しむ。キャラを被って。そしてお互い傷つくことを避けることが出来る。なんのことはない、雑談とはロールプレイングだったのだ。

 

   わたしはゲームが好きだ。特にRPGが好きだ。つまりロールプレイングである。雑談はロールプレイングなのだ。だったら、私の好きなゲームである。あれだけ苦手だった雑談は、私の得意なロールプレイングそのものだったのである。営業という仕事をしているとロープレと聞いたことはないだろうか?そのロープレこそ、私の愛してやまないロールプレイングである。つまり、雑談は苦手な分野どころか、わたしがもっとも得意な分野なのである。そのことに気づいたとき。わたしは目の前が開けるような気持ちになった。わたしはわたしの得意分野を苦手と思い込んでいただけなのである。思い込み。それこそがわたしを苦しめた元凶そのものだ。自分の人生を良くしたい?それなら思い込みをなくせばいい。つまり人生は自分の捉え方、感じ方である。もうお分かりだろう。自分の人生を生きる方法は、自分の好きなジャンルの話をすればいい。相手にわかりやすいキャラを演じて。それだけである。

 

それじゃあまたね(了)


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