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【特集】“次の10年”という前人未踏の領域に踏み出した「FFXIV」。「暁月のフィナーレ」メディアツアーレポート - GAME Watch



これまでの「10年」。そしてこれからの10年。吉田直樹氏の「次の10年」とは何だろう。

    つい先日、発表されたPLLの放送日。2月19日はあらゆる事が語られる特別な日になりそうだ。これまで歩んできた10年という区切りを経て語られる、次の10年とは何かである。

 

    何が語られるかはわからない。少なくともストーリーについて深く語られることは無いだろう。暁月が終わり、新生から続くサーガに終止符が打たれたばかりの今、その先を語るにはいささか早すぎる。2年に1度の大型アップデートというタイムスケジュールからするとおそらく今ではないだろう。「旨み」である次のストーリーを明かすタイミングとは考えられないからだ。

 

    では何を話すのか。何が語られるのか。今の時点で考えられるのは何かのロードマップを発表するだろう。既に発表されている日本サーバーのリ・グループかもしれない。またはシステム面のアップデート。それにまつわる……利用料金の値上げもあるかもしれない。この辺は完全に妄想だけど。PS5用に画質の向上を図ったとはいえ、これからの10年を見据えるとこのままでいいはずが無い。一気に4Kに?それはないか。あとは、FF11との……統合……。ないな。吉田直樹氏本人がそれは否定した、らしい。彼が現役のうちはFF11の歩みを止めることは無い、というのである。それならば、何があるだろうか。そんなふうにあれやこれや頭の中を悩ませている時に、とある記事に目が止まった。それが、吉田直樹氏の進退である。

 

   あくまで個人の記事だ。公式に取材した記事でもなければ、これを真実とする理由はない。にもかかわらず、その事はわたしをひどく混乱させた。もし、もしも、吉田直樹氏がエオルゼアから去るとしたら…?あれだけ、強烈に、いつもより2倍も3倍も力を入れて作った暁月のフィナーレ。普段なら数パッチで完結するはずの話を、1つのパッチに全て入れた。それは、やり切ったということ。完走したということ。これ以上ない、感動のゴールを見せた暁月のフィナーレ。それは、吉田直樹氏の最後の有終の美として、永遠に語り継がれる伝説の瞬間になったのかもしれない……。

 

   そう考えると確かに辻褄は合う。おかしいくらいに熱量が込められた大型アップデートだった。過去最大だったに違いない。それを成し遂げた。やり切ったのだ。辞めるなら今しかない。逆にここで辞めなければ、もう一生付き合うことになる。辞めるなら今しかない。暁月を終えた今しか。

 

   ……いや、ない。有り得ないな。まったく有り得ない。ここまで妄想を広げて考えてみた私だが、有り得なさすぎて自分でシラケた。吉田直樹氏が、ここまで心血を注いで作り上げた巨大なオンラインゲームをここで放り投げる様なことをするだろうか。ましてや、生前退位みたいなことをして第1線から退き、まるで関白のような影のポジションに甘んじ、悠々とした管理者を気取ることを良しとするような人だっただろうか。私は知っている。彼の全てを知っている訳では無いにせよ、これだけは言える。彼は天邪鬼なのだ。きっと〜するだろう、を裏切る人だ。それは何のためにそうするか?と言えば、一言で言えば「他人を楽しませたい」。そしてもうひとつが仲間を信じ、自分を信じて「心の底から楽しみたい」からでないだろうか。

 

   そして、この記事に出会った。記事の指摘を受けて私は目からウロコが落ちる気持ちだった。諦めていない。あらゆるアップデートはすべて次の10年を見据えた強化アップデートである。まだ終わらない。終わるつもりが微塵も感じられない。その中心にいる人物は吉田直樹氏のほかに有り得ないでないか。誰かに託すつもりなら、ここまでお膳立てする必要はない。もしそうなら、そこも含めて次の人にお願いした方が、後任者がやりやすいだろうからだ。つまりここまでしっかりと強化アップデートの仕組みを作り、ロードマップを敷いて段取りしている張本人こそ、吉田直樹氏その人なのである。これは彼がやりたいことそのものなのだ。そんな計画を立てている人が、次の10年に組み込まれていないはずは無いのである。

 

   次の10年はどうなるだろう。私の10年先がわからないように、これからのエオルゼアを予測することも難しいに違いない。しかしある程度のサイズになったことは確かだ。スクウェア・エニックス社の利益の3分の1に届こうかという自他ともに認める3本目の柱である。そこはたくさんのスタッフが関わる巨大なプロジェクトだ。もはや1つのゲームを作る部署というより、会社と言っていい。分社化できるサイズなのかもしれない。それをする理由はないだろうけど。彼は素晴らしいクリエイターであると同時に、素晴らしい組織人だろうからだ。万が一分社化したりしたら、SONYマイクロソフト辺りから買収される可能性も? 個人的にはSONYスクウェア・エニックス社はもうひとつの会社になってもいいのではと思ったりもするけれど。その方が資金面で心配はなさそうだし。世界規模で展開するならタッグを組むべきである。SONYスタジオが、独自にオンラインゲームを強化しようとしている今、SONYを敵に回すことは得策ではないはずだ。まあ、あまり大きな会社に取り込まれると、今のような自由な制作が出来なくなる危険性もあるけれど。

 

   つまり、吉田直樹氏がエオルゼアから降板する理由は今とのところ見当たらない。それこそ、吉田直樹氏が独立する気がない限りにおいて。会社から期待され、その期待に見事に応えている吉田直樹氏。彼の組織人としての地位は安泰すぎるほど安泰だ。しかも彼が手懸けているゲームは彼が愛してやまないオンラインゲームだ。新たに別のオンラインゲームを作る理由すら見当たらない。なぜならまた1から作って同じ辛い10年を過ごすよりも、誰も見た事のない20年を過ごした方が何倍も価値があるからだ。

 

   「今の立場にいる限り新しいチャレンジができない。だからエオルゼアから降りる可能性はある」は、正しいだろうか。彼が別軸で手がけるファイナルファンタジー16はどうだろう。新たな挑戦そのものと言えるのではないだろうか。14でオンラインゲームをやりきりたい吉田直樹氏。オフラインゲームならやってもいいと言ったのかもしれない。それでも14みたいにディレクター兼務では激務すぎる。あれはやむを得ずそうしただけである。だから「通常通り」ファイナルファンタジー16ではプロデューサーを担当した、という流れである。まぁ、よくよく考えれば吉田直樹氏はFF11も見ている。それはプロデューサーが別でいるにせよ、管理しているという意味ではニアリーイコールになるだろうけれど。

 

   そろそろ結論。わたしは次の10年を心配したが、それは杞憂に終わりそうである。もう既にちょっと見かけた程度のその辺の人ではない吉田直樹氏のパーソナルを思えば明確である。あ、でも、万が一、吉田直樹氏が病気になったり、他の誰かが病気になったりしてドクターストップ的に開発メンバーから抜ける、という可能性はあるな。ある。それで新体制を発表、吉田直樹氏はすぐには抜けないけど少しずつフェードアウトするとか。うーむ。それは有り得るのか? もうやだ。期待と不安で胸が潰れそうだよ…。誰か助けて。その答え合わせはまた19日以降のブログで。うーん!いっそその日が来て欲しくなーーい!!!

 

それじゃぁまたね*˙︶˙*)ノ"


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